◎コースタイム
,≪2/11≫
 新潟(5:30)=関越道・圏央道・中央道=山中湖=大平山登山口(10:50)〜長池山(11:30)〜大平山(12:10-12:25)〜登山口(13:20)=須走(泊)
≪2/12≫
 須走(8:15)=大沢林道登山口(9:00)〜分岐路(10:05)〜富士見台下付近(11:20)〜分岐路(12:05-12:25)〜黒岳(12:50-13:05)〜分岐路
 (13:25)〜大沢林道登山口(14:10)=白糸の滝=本栖湖(16:00)泊
≪2/13≫
 宿(4:10)=駐車場(4:15)〜登山口(4:30)〜下展望台(5:15)〜東屋展望台(5:45)〜山頂(6:50-7:25)〜東屋展望台(7:55)〜
 下展望台(8:15)〜登山口(8:35)〜駐車場(8:47)=宿(8:55-10:00)=精進湖(10:15-10:30)=道の駅・なるさわ(10:40-10:55)
 =河口湖IC=関越道=新潟16:30


              ******「富士が見える筈の登山」*******
 三連休を使って富士山を120度づつ3方向から見ようと考え、東南の方向にある大平山(1,296m)、西の方向にある越前岳(1,504m)・黒岳(1,087m)、西北西の方向にある竜ヶ岳(1,485m)を選択し計画を立てました。

(2/11)
 家の中の片付け中に、不注意から左手を3針縫う大怪我をし、抜糸もしない内に冬山登山。しかも天候は最悪の予想。他人が聞いたら正気の沙汰でないと言われそうな状態でしたが計画通りに早朝出発。

 関越、圏央、中央の高速道を経て山中湖の大平山登山口に到着するも、大雪で駐車場確保に難儀する。何とか登山開始。
 冷たく乾いた雪が舞う中を、緩やかなアップダウンを繰り返し。長坂山、飯盛山を経て広い山頂の大平山に到着。
本来ならば、眼下に山中湖、そして大きく富士の山を拝める筈であったが、足元から先は真っ白な世界で何も見えず。休憩もそこそこに下山開始。

 須走地区の民宿に向かう途中、富士山須走口にある浅見神社お参り。明日の天候回復を願いお祈り。
リゾートマンションの駐車場を借りる 新雪を踏みしめ登山開始 本来なら富士と山中湖が見える筈だった
(2/12)
 願い叶わず、ますます天候悪化。怪我を押して無理をした罰か。
裾野市にある大沢林道を少し入った登山口に車を進めるも、途中の国道ではあちらこちらでスリップ事故車。大変な日に来てしまった。車の一台も居ない(居るはずが無い)駐車場に何とか到着。

 深い樹林帯を登り、斜度がきつくなる頃から積雪も多くなりラッセルがきつくなってきた。ペイントやリボンを頼りにやっと尾根に到着。
 左が越前岳、右が黒岳の分岐。天候状態を考え先に越前をクリアしようと左の尾根を進むが、ますます積雪がきつく、進行を妨げる。予定時間を過ぎても未だ半分の道のりでメンバーの疲労も激しくなってきたので越前登頂を断念。標高の低い黒岳を目指す。

 何とか黒岳の広い山頂に立った時、真っ白な素晴らしい雪原に感動。
本来はこの雪原の向こうに富士がある筈なのに・・・・・真っ白な雲の世界に隠れて姿を見せてくれなかった。
こんな登山路で悪戦苦闘 辿り着いた富士見峠は雪が深かった 貸し切りの黒岳山頂
 やや低い満足度を胸に下山し、明日の登山口である本栖湖に向かう。
途中“白糸の滝”を登山姿で見学し、本栖湖湖畔の民宿に到着。
この民宿はとても安い上、猪鍋、鹿の刺身等珍味が並んだ夕食は素晴らしかった。就寝前のTVで見た明日の天気予報で「よし!行ける!」
(2/13) 
 明け方3時半起床、期待通り空には満天の星。今日は絶対に富士が見えると確信し、4時15分登山口到着。
手や足の指先が痛くなるほど寒いし、胸に差した水が直ぐに凍ってくる。かなり気温が低いと思われるが全員元気に登山開始。

 ヘッドランプの灯りを頼りに歩き、広いキャンプ場を抜け、登山口へ。そこからジグザグ状の樹林帯の登山路をにひたすら登ると、深い紺色の空に黒い富士のシルエットがはっきりと見えてきた。写真に収める程の明るさには至っていないが、間違いなくくっきりとした富士の姿を確認。

キツイラッセルの為、予定より時間を要すも山頂からの富士を観たい気持ちが逸り、足が前に進む。途中の展望台に到着する頃には富士の左肩が美しい
 オレンジ色の空に染まってきた。山頂までに日が出てしまうのではとやや心配になるも、山頂に向かう急なジグザグ登山道を日の出方向の空を気にしながらピッチを上げる。しかし、昨日の新雪が深くラッセルが辛い。
 
 やっと頂上の端に到着した時、富士の左肩からオレンジ色に輝く太陽が顔を出し始めた、素晴らしいご来光に向けしばしシャッタータイム。
ヘッドランプを便りに準備 黎明(東屋展望台付近) 日の出と競争、山頂まで後わずか
 最高のショーを見せてもらった後、誰の足跡も無い真っ白な広い山頂の中心にある山頂標にタッチ。全員感動の瞬間。
暖かいコーヒーと軽食がとても美味しかった。
 後ろ髪を引かれながらも下山、途中何人かの登山グループとすれ違うが、とても優越感を感じてしまった。
山頂でのご来光に間にあった! 山頂標と富士山 後ろ髪を引かれつつ下山開始
下山した宿には暖かい朝食が用意されており、冷えた身体を充分に温めてくれた。
帰りに立ち寄った精進湖湖畔から見る富士も素晴らしく輝いていた。
天候において1勝2敗の登山ではあったが、最終日の素晴らしさで全勝登山をした気分になった。                      
精進湖湖畔から観た富士 道の駅・なるさわから観た富士 本栖湖湖畔の宿「松風」自慢の獅子鍋
 追伸:
   新潟に戻り抜糸の為に医者に行くと、「何かムリをしたか?」と尋ねられ、正直に「山に登ってきました」と答えたら、
  酷く叱られた。(当然でした)             (おわり)
 個人山行紀行文 11.02.11(金)雪
11.02.12(土)雪
11.02.13(日)快晴
大平山・1296m  
越前岳・1,504m/黒岳1087m
竜ヶ岳・1485m
参加者6名
(男2・女4)
2070 S/F