個人山行紀行文  10.08.07(土)
〜08日(日)
晴れ時々曇り
薬師岳・2926m メンバー2名
(男1・女1)
2070 S/F
2071 M/F
コースタイム
8
6 新潟=折立(泊)
8
7日 折立登山口(6:15)1870mピーク(7:40)〜五光岩ベンチ(8:50)〜太郎平小屋(9:4510:40)
     薬師平(11:45)〜薬師山荘(12:45)
8
8 薬師山荘(3:45)〜薬師岳山頂(4:405:20)〜薬師山荘(6:106:50)〜薬師平(7:25)太郎平小屋
     (8:00
8:40)〜五光岩ベンチ(9:15)〜折田登山口(11:20)=新潟(1700

                    〜〜念願の「薬師岳」を堪能〜〜

 立山連峰、鹿島槍岳、水晶岳、槍ヶ岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳、黒部五郎岳そして雲の平等々薬師岳が観える
北アルプスの山々を歩くも、何故か残してしまった薬師岳を今回念願叶って登ってきました。
折角来たのだから北薬師岳や北ノ俣岳に足を伸ばそうかとも考えましたが、薬師岳を心いくまで堪能することにしました。

 富山市内から折立に入るメイン道路の有峰林道小見線が道路災害で通行止め、急遽林道小口川線を走るも、
道は狭く対向車が来る度に広い場所に戻ったり崖一杯に寄ったりしながら、やっと辿り着いた折立口の駐車場は金曜日
なのに既に満杯!、やっとスペースを見つけ駐車することができました。
 登り始めて約1時間位は急な樹林帯を登りますが、徐々に日差しが差し込むようになり、1870mピークを過ぎる辺りから
勾配も緩やかになり、五光岩から太郎平小屋までは草原風に開けた美しい登山道が続きます。

満杯の駐車場(路肩もぎっしり) 朝日が差し込む樹林帯 五光岩から太郎台小屋に至る登山道

 予定より1時間40分も早く到着した太郎平小屋で、早い時間(9:45)ではありましたが昼食をとることにしました。
水の補給やトイレを考慮しますとここが一番と判断したからです。
ゆっくりと昼食をとり、今夜の宿薬師岳山荘に向かいました。
 地図の等高線密度から多少のアップダウンと登りを覚悟していましたが、小屋から薬師峠までは大きなゴロゴロ岩が続く
乾いた急な沢状の道を喘ぎながら登り、薬師平から山荘までは開けているものの結構急な登山路を登ります。

薬師峠から薬師平までは
大きな岩が続く
薬師平付近の草原 高山植物も咲く開けた登山路

 このころから薬師岳の山容が迫ってきますが、山荘はなかなか姿を現さず、薬師岳避難小屋をみて「あれが山荘?」と首を
傾げる頃、突然真新しい山荘が姿を現しました。 未だ内装工事の途中ではありましたが、木の香りがする新品の山荘
でした。
12:45
到着ですから、今から山頂を目指しても十分お釣りがくる位の時間に戻ってこれますが、雲が張り出してきた山頂より、
ご来光が見えるかもしれない明日の登頂を選択し、山荘裏手のピークでお茶をしながら、360度の景色を夕方まで堪能しました。

山荘裏手でお茶(後方が雲の薬師岳) 夕焼けの薬師岳山荘と薬師岳 薬師岳山荘から観た夕焼けの空

 早朝(3:45)、真っ暗な山道をヘッドライトを頼りに山頂を目指しましたが、富山市内の町明りがとても綺麗でした。
山頂に一番乗りした私達は、鹿島槍ヶ岳右手の方から徐々に赤みを増す空を眺めながらご来光を待ちました。
徐々に明るくなる彼方を観ますと立山連峰の山々、白馬方面、爺ヶ岳、鹿島槍、水晶、槍、穂高連峰、笠、黒部五郎そして
遠くになんと富士、乗鞍等々の見事な山容を観ることが出来ましたし、虹のおまけまでついてきました。

薬師岳の夜明け(鹿島槍方向) 薬師岳の夜明け(水晶岳槍ヶ岳方向) 薬師岳の夜明け
(北薬師とカールと立山方向)

 ちょっと寒い山頂に40分程滞在し、山荘にもどり冷え切った体に温かい朝食は最高でした。
ゆっくりと朝食を頂いた後、一路折立登山口を目指し下山し、途中太郎平小屋にてコーヒーを沸かし、今降りてきた薬師岳を
眺めながらのお茶もまた格別の味でした。 
 
また今回も可憐な高山植物を楽しむことが出来ました。

薬師岳の花@ 薬師岳の花A

ゆっくりした行動の割には、略予定通り登山口に戻る
ことができ、新潟に帰る途中の温泉で汗を流すことも
出来ました。   (おわり)

薬師岳の花B