個人山行紀行文  10.06.24(木)
晴れ
越後駒ヶ岳・2003m
メンバー
単独
2044 S/H

≪コースタイム≫
  自宅300=枝折峠(503515)〜明神分岐540〜小倉山分岐620〜百草の池(730750
  〜駒ノ小屋
846〜駒ケ岳山頂(912925)〜百草の池(10231045)〜枝折峠(12581315)
  =自宅
1530

 越後駒ケ岳は、学生時代に駒の湯からテントを背負って登り、越後三山を縦走した山です。
その時の登りのきつかったこと、駒ノ小屋の近くにテントを張り、駒ノ小屋の水場で腹いっぱい飲んだ冷たい水を今でもよく覚えています。
 この日なんとか夕方まで自由の身となれたので行ってきました。
 今回は枝折峠から、標高差も
1000m弱、駒の湯からと比べて楽な山登りができると思って行ったのですが、あまく見すぎたのか、結構きつい山登りでした。ガイドブックでは登り6時間から7時間、でもネットでは3時間半とか4時間とか書いてあったのを見ていたのですが・・・・・。

前の日までは雨続きでしたがこの日の天気予報は晴れ、青空の下に澄み渡る山々を見ることができると期待して朝早く出かけました。
 枝折峠までの道は初めての身にはとっても気を使う道路でした。舗装はされていましたが、道路は狭く、くねくね曲がって、対向車は一台もなかったのでほっとしましたが、枝折峠に着いたときには疲れがどっと出ました。登る前に疲れ果てました。

枝折峠

朝の越後駒ケ岳 出来立ての木道を歩く

 駐車場には他に4台の車。さすが平日、静かな山歩きができると期待して準備をして出発。単独なので早いペースになりますが、抑えてゆっくり歩きます。しかし誰とも会いません。周りの景色は予想に反して、今にも雨が降りそう。景色をカメラに写そうにもあたりが暗いのです。

時々ある雪道 百草の池 通ってきた尾根を振り返る

 しばらくは尾根道続き、登ったり下ったりの繰り返し。道はぬかるみが多く、雨あがりで泥んこになりながらの進行です。登山道にはヘリで降ろした荷物があちらこちらにあり、下山時にわかったのですが10人くらいの作業員が木道の建設作業中でした。
 6月27日の山開きまでに、おそらくぬかるみの多くは木道に変わっているでしょう。途中に作業員用でしょうか、プレハブ小屋があり発電機が動いていました。

ガスが降りてきた

中ノ岳にもガスが 駒ノ小屋

 百草の池に着き、そこでサンドイッチを食べながら休憩、ここから続く急な登りに備えました。しかしここまでに体力を使い果たしたのか、ここからの登りはほんとうに堪えました。おまけにガスが山全体を覆い、景色が望めません。岩のペンキに誘導されながら、一歩一歩足を進めて駒ノ小屋まで後5分というところで、下山する登山者一名にようやく会いました。すると朝4時50分に枝折峠を出発したと言う。すごい速さにびっくりです。

駒ノ小屋の水場

駒ノ小屋の上はガス 駒ノ小屋を見下ろす

 思い出の駒ノ小屋は新しく立て直され、水場は今でもコンコンと勢いよく冷水を出していました。ここで水を入れ替え、頂上を目指します。
 すぐに雪渓に変わります。ガスで帰路を間違うといけないので、とにかくまっすぐ上に突き上げる、足跡を残しておく、上に上がったら上がり口にストックかタオルでも印として置いておく事、などを考えながら頂上を目指しました。

駒ヶ岳頂上

駒ケ岳の花・タニウツギ 駒ケ岳の花・キバナノスミレ

 上に上がったところに頂上まで0.3kmの表示版、登山道に沿ってようやく頂上です。
しかし、残念ながらガスで何も見えませんでした。寒くもあり下に下って昼食をと、駒ノ小屋でも景色を望めず、百草の池まで一気に下りました。

 またそこで大休憩です。ここからは尾根道、遅くても12時半までには着くと思って出発したのですが、ここからの帰りの登り下りはほんとうにしんどかった。ピークに登ってもまた次のピークの繰り返し、おまけに振り返ると越後駒ケ岳の勇姿が望まれ、なんとも切ない山歩きだったのです。

下山中に見た越後駒ケ岳



 帰り道で登ってくる登山者に
3人出会いました、いずれも単独でした。遅くスタートしてガスのない越後駒ケ岳に登れるうらやましさ、それができなかった自分の哀れさを感じた山行でした。      (おわり)

 *(枝折峠への道)
   シルバートンネルから銀座平経由で入るのが妥当でしょう。
   駒の湯からの道は、狭い上に勾配キツク曲径も小さくて避けたいですね。
                                     (管理人)