個人山行紀行文  10.05.15(土)
晴れ
五剣谷岳・1081m
メンバー
男 2名
1914 E/S

≪コースタイム≫
  悪場峠5:05→木六山6:43→七郎平水場8:05→銀次郎山9:10→山の神9:35→銀太郎山10:10→
  五剣谷岳11:55 12:20→銀太郎山13:45→銀次郎山14:41→七郎平水場15:27→木六山16:50→悪場峠18:10  
              登り(6時間50分)下り(5時間50分)

 高立山で知り合った会員のHさんと、五剣谷岳へ行って来ました。
悪場峠5時集合、5時5分から歩き出す。佛峠から歩きずらいトラバースの道を水無平迄行き、此処からジグザグの急登を尾根迄登り少し行って峰の神様の前を通り、尾根の急登を登るとグシ峰からの道と合流して木六山に着く。此処で一休み。
 天候曇りで周りはガスに覆われて何も見えない。此処からアップダウンを繰り返し七郎平の雪渓に着く。気温がまだ上がっていないので雪は少し固く滑落しないように慎重に登る。

悪場峠の登山口 佛峠 木六山々頂
銀次郎山、山頂 山の神 銀太郎山、山頂

 水場で冷たい水を飲み一休みする。此処から残雪の上を歩いたり、又、夏道を歩いたりとややこしく迷走して時間のロスを作る。
 銀次郎に着く頃からガスも晴れて来てこれから行く銀太郎や五剣谷が良く見える。まだまだ大分掛かりそう。「山の神」に着く。小さな祠に御神体が祭って有ります。名前は「十二大権現」と言い、平成16年10月23日に高立山でよく会う五泉のDさんが担ぎ上げたそうです。重さは祠を入れて「30キロ」は有ったそうです。Dさんはゼンマイ取りの名人で、60キロくらい担ぎ険しい山道を歩くそうです。又、青里岳迄日帰りするそうです。もちろん矢筈岳へは何度も行って居るそうです。

銀太郎からの銀次郎 五剣谷岳の雪渓の登り 五剣谷岳1年ぶり4回目の山頂

 銀太郎に着き休んで居ると、若くてたくましい人が大きな荷物を背負って来ました。矢筈へ行くそうで何人か追い越して来たそうです。山頂から見える山の名前を教えてもらいました。此処から先はいつもより残雪が少なく、斜面左の雪渓が割れて居て通れず藪漕ぎ。雪の上を行けば早く行けるのに残念!、大分時間が掛かる。

五剣谷からの粟ヶ岳 五剣谷からの青里岳 五剣谷からの矢筈岳

 途中の雪の上に大きな「熊さんの足跡」。何とか藪を出て五剣谷山頂下の雪渓に着き、6本爪のアイゼンを付け登りに掛かるが表面に新雪が有り登りずらい。
 やっとの事で「1年ぶり4度目」の山頂に着く。途中、藪漕ぎが多かったので銀太郎から1時間45分も掛かる。予定は1時間だったのに・・・。帰りも大分時間がかかるので、休憩は25分。
 下山する前に晴れて来たので周りを見渡す。青里、矢筈は目の前に見え、粟ヶ岳も直ぐ近くに見える。又、御神楽も良く見え遠くには未だ雪で白い飯豊連峰も。
 五剣谷は川内山塊のほぼ真ん中に有り、見渡す限り山また山、随分遠くへ来たもんだ。

五剣谷からの御神楽岳 銀次郎からの五剣谷、銀太郎 木六山のミツバつつじ

 下山する時、雪渓の下りが怖くて慎重になりすぎ途中で左足が滑り!アッ!という間に滑落。幸いこの雪渓は下が平で止まったけど”ヒヤーッ”としました。
 銀太郎を越え銀次郎から見る木六山は遥かかなた、まだまだ大分先。

 七郎平の水場で一息入れ、雪渓を今度は滑らない様に下り、此処から木六山までが又長く感じる。最後の気力で木六山に登り後は下るだけ。今履いて居る登山靴は残雪歩きで水が中にしみ込み中はヌルヌル。
 水無平迄の下りで爪が痛くなり、少し黒く成る。水無平のカタクリの花、朝は開いて居なかったが帰りには綺麗に咲いている。

 登山口に着くと6時10分、そろそろ日暮れ、今日は久しぶりに長く歩いた。今日の全行程13時間5分。(予定は12時間だった)
残雪の山歩きは大幅に遅れることも有る。しかし同行して貰ったHさんは私より5歳も年上ですが、私よりも元気に歩いていました。
 今日は久しぶりに長丁場のコースを、予定よりは時間が掛かったけど歩き通せたので、満足の一日でした。    (おわり)