個人山行紀行文  10.04.24(土)
     〜26日(月)
晴れ
毛猛山・1517m
     〜未丈ヶ岳
1553m
メンバー
単独
1861 K/Y

≪コースタイム≫
 (424日)足沢沿いの林道入り口8:5012:45足沢山13:0016:00太郎助山(泊)
 (425日)太郎助山6:356:50百字ガ岳→8:15桧岳8:309:55百字ガ岳10:10
           11:45
毛猛山12:2515:45大鳥岳(泊)
 (426日)大鳥岳6:0010:20未丈ヶ岳10:3514:00日向倉山14:2015:35赤崩山15:4516:05銀山平

 私の山行計画は、こと日程に関する限りいつもアバウトで、今回の縦走計画を立てたのはかなり以前、たぶん昨年の夏ごろ、もしかしたら春ごろだったかもしれませんが、日程は4月になって好天の予報が3日間連続したら実行しようというもので、実際に出発日を確定したのは、出発前日23日の午前8時ごろでした。

 出発日の朝は雨模様で、車を配置に向かった銀山平では雪が降っていましたが、登り口の入広瀬に着いた時には、時折陽が差すまでにお天気が回復してきていました。さらにまた運のいいことに、大白川先の交通止めゲート前で装備を整え、いざザックを背負おうとした時に、道路工事に向かうトラックが来て、頼み込んだら取り付き口まで便乗させてもらえました。(なお、工事現場は私の行き先よりもずーっと手前だったのですが、私が望む地点までわざわざ送り届けていただきました。ありがとうございました)

 当初の計画では、交通止めゲートから国道252号線を歩き、末沢発電所900mほど先の送電線保守用道を経由してこったが沢を渡渉し、足沢山に向かう尾根に乗ることにしていましたが、国道252号線を歩かなくて済むことになったので、送電線保守用道からさらに1500mほど先の足沢沿いの林道入り口までトラックで送ってもらい、林道から只見線の線路伝いに200mほど大白川方面に戻った地点から542m峰を目指して斜面を登りました。

 今年は残雪が豊富でした。藪こぎ箇所は、桧岳途中の岩のピーク、大鳥岳手前の1239m峰、大鳥岳先の1352m峰の下りの3箇所だけで、それもさしたる距離ではありませんでした。ピッケルを使用したのは、桧岳の山頂直下と大鳥岳先の1352m峰の登りのみ。ロープは、8.5mm×20mを装備していましたが、使う必要はありませんでした。

 尾根の雪は総じて安定しており、間近まで降雪があって真っ白、加えて絶好の好天、素晴らしい尾根歩きを思う存分に楽しめました。(でも正直言うと、かなり疲れました)

標高850m付近になるとようやく

藪陰から足沢山が見えてきます。

標高850m付近。
足沢山の左側には太郎助山がどーんと見えます。
ずいぶん遠くです。

ここで早目の昼食を摂りました。

足沢山の山頂に立つと、左から太郎助山、百字ガ岳、桧岳が並んで見えます。

毛猛山は太郎助山の陰になって見えません。

足沢山で足元を見下ろすと、黒又川第二ダムが見えます。

足沢山の山頂で桧岳を望遠で撮って見ました。

岩山なので迫力があります。

初日のテントは太郎助山の山頂直下に張りました。

百字側と足沢側を行ったり来たりして見比べ、山頂の足沢側が風が弱そうに感じたので、足沢側に張りました。

誰も来はしないと思ったので、尾根のど真ん中に張りました。

テントの脇からの桧岳です。

百字ガ岳から桧岳に向かう尾根の途中にある難所、岩ピークを越えてやれやれとほっとして桧岳を見上げました。

桧岳の山頂直下ではピッケルが必要になりました。

桧岳の山頂から足元を見下ろすと、黒又川第二ダム湖がエメラルドグリーンに輝いています。

桧岳からの毛猛山。

左のピークは中岳です。

桧岳から未丈ヶ岳。

望遠を使っています。未丈ヶ岳ははるか彼方です。

中岳からの毛猛山。

毛猛山の山頂は、今見えている天辺から50mほど奥にあります。

毛猛山の斜面の木々にはつららが着き、シャンデリアのようにキラキラ輝いていました。

こうした場面に出会ったら、たぶんだれもがすると思うのですが、私もつららをかじってみました。

毛猛山から浅草岳(真ん中)。

毛猛山から、左から百字ガ岳、太郎助山、右奥は守門岳。

毛猛山から未丈ヶ岳に向かう尾根。

目指す未丈ヶ岳ははるか先です。

毛猛山から30分ほど下って振り返ったら、尾根はブナの並木道になっていました。

気持ちの良い尾根がつづきます。

1215m峰からの毛猛山。

大鳥山に向かう尾根。

未丈ヶ岳が近くに見えますが、実際はまだまだはるか先です。

左が大鳥岳、右は未丈ヶ岳。
尾根は広くなだらかで、気持ち良い尾根歩きが続きます。

二日目のテントは、大鳥岳の山頂直下に張りました。大鳥岳の山頂直下には、窪地が多く点在していて、テントを張るには良い場所です。

三日目の早朝、朝日に照らされた大鳥岳の山頂部です。(毛猛山側から見ています)

大鳥岳周辺の雪庇の見事さは、守門岳のそれをはるかに凌ぎます。

加えて、風が作り出した雪面の曲線は、息を呑むほど見事です。

大鳥岳から毛猛山。

もう毛猛山には帰れないな、先に進むしかないなと思いました。

大鳥岳から未丈ヶ岳。

ようやく毛猛山よりも未丈ヶ岳の方が近くに見えるようになりました。

未丈ヶ岳側から見た大鳥岳の山頂部。

1352m峰。縦走コース中最大の難所でした。

急傾斜のスノーリッジ、ハングって見えるほど傾斜が立っている上部の斜面。
ピッケルで身体を支え、アイゼンを蹴り込んで、一歩一歩慎重に這い上がりました。

1326m峰から1352m峰。

1326m峰に上がり、ほっとして手強かった1352m峰を振り返りました。

1326m峰から未丈ヶ岳。
未丈ヶ岳はもう指呼の間、ワンピッチで届きます。

緊張感が解けて行きます。
それでも未丈ヶ岳までは何とか多少の緊張感が残っていましたが、未丈ヶ岳からは全く無くなりました。

休み時間が長くなり、ダラダラ歩きになりました。

赤崩山から日向倉山。

事のついでに、銀山平に降りる前に赤崩山に足を延ばして見ました。

赤崩山から毛猛山方面を眺めてみました。

右は未丈ヶ岳、左端はるか奥が毛猛山方面の山々です。

         (おわり)