個人山行紀行文  10.04.10(土)
山スキー
谷川連峰/芝倉沢
メンバー
8名
1854 M/T

 「山スキー」の適期は短い。早ければラッセルを強いられ、遅ければ沢が口を開け始める。
谷川連峰のそれは、3月中旬〜4月下旬くらいか。先々週は土樽から蓬峠をピストンした。好天に恵まれ、1〜2月の専らであった「藪山・ワカン」の世界とは一味違う開放感にタップリと浸った。

 味をしめて、今回は「一ノ倉岳、芝倉沢」だ。
朝4時新潟発。7時の始発ゴンドラで天神平へ。「トマの耳」までは相当のにぎわい。大パノラマの山頂で小休止の後、アイゼンを付けて「一ノ倉岳」へ向かう。

12時40分、いよいよ夢の大滑降!。 とは言え、40度の斜面に腰は引け、足はすくむ。雪質がやわらかいのが唯一の救いだ。
覚悟を決め恐る恐る突っ込む。

 トマの耳  一の倉岳から滑降

 右の堅炭尾根沿いにルートをとり必死の形相で何とか直下の急所を越える。そこからは想像以上に広大なカール状の大・大斜面が続く。いい歳をして歓喜の声、顔もほころぶ。あっという間に国境稜線ははるかに高い。続いては「ノド」と呼ばれる今回最大の難所。落石と雪崩に注意してスピーディーに通過する。後は緩斜面をルンルン気分で、やがて湯檜曽川と合流。

 3S字カーブを抜ける―1
 3S字カーブを抜ける―2
旧道出合から芝倉谷を振り返る。

今回山頂では封印したビールの栓をここで抜く。

「幽ノ沢」〜「一ノ倉沢」と続く一級の展望を楽しみながら「マチガ沢出合い」へ。心配した渡渉も大したことなくクリアーして、15時15分土合橋着。

  シーハイル