個人山行紀行文  10.01.17(日)
曇り
大蔵山・864m メンバー
4名(男2:女2)
1862 Y/I

≪コースタイム≫ 
  新潟
800900いずみの里9:10926登山口−1158大蔵山1206お昼1237
  −
1346登山口−1408いずみの里−1510新潟

冬型の天気もどうやら通り過ぎ、曇り空ながらも穏やかな天気となりました。こんな日曜日は、近隣の山には沢山の人が繰り出していることでしょう。
 我々4人も、この日を待っていたように誘い合わせて菅名山塊の大蔵山へ行って来ました。

 ところが、連絡は菅名岳に登ろうと言うだけでしたので、どのコースを登るのか分かりませんでした。自分としては、いつも見慣れている山塊ですが、そんなに回数多く登っていませんので、どのコースでも楽しみでした。
他の3人は夫々思惑がありそうな顔をしていましたが、裏からの菅名岳は雪が多すぎて恐らく無理だろう、丸山尾根や五葉コースは人が入っていないとラッセルがきつそうだなどと話しながら、結局落ち着いたのはいずみの里から登るもっともポピュラーなコースでした。

登山口の案内板、
先行者のトレースが無かったらここで
気持ちが萎えてしまいます。

登る途中のブナ林、
神秘な中にも華やかさが満ちていました。

 頭の隅には、できたら大蔵−菅名の縦走もということも過ぎりましたが、それは成り行き次第です。さて問題は駐車場が除雪してあるかどうかでした。案の定、吉清水の水汲み場からいずみの里までは除雪してありましたが、まっすぐ行った登山用の駐車場までは道が付いていませんでした。
 水汲み場近くの路肩に何とか車を泊めましたが、水汲みの車が出たり入ったりしていました。登山に来た車は、どうやら自分らの車を含め4台ほどでした。

見えました、菅名岳(右)と鳴沢峰(左)
今日の雪では縦走は無理かな。
思わず佇む、静寂・幽玄の銀世界。

 それでも先行者のトレースが延びていましたのであり難かったです。雪の山はどちらを向いても真っ白です。どこをどう歩くか、地図を見た程度では良く分かりません。その点、先行者のトレースがあることや、この界隈を知り尽くした方が同行してくれていますので何の心配も要りませんでした。

分かりますか、大蔵山頂上の鐘です。 頂上からの展望、なだらかな稜線と
どこまでも広がる越後平野。

 ところどころ急な登りはありますが、全体的にはなだらかに登って行きます。杉林を通過すると、気持ちの良いブナの林が続いています。
曇り空でしたが、たっぷり降った雪は野山を覆いつくし、この世の穢れを一切消してくれていました。

三五郎山方面、見事な雪庇が張り出して
います。
枯木に花が咲きました。
満開の桜よりもきれいでした。

 風も静かで、すっかり葉っぱを落としたにも拘わらず、木々はまるで満開の花が咲いたようにきれいでした。ここに青空があったら最高だろうなとも思いましたが、そこまでは贅沢と言うものです。
ほぼコースタイムと同じ時間で頂上に着きました。
ここまで先頭に立ってラッセルしてくれた方に本当に感謝です。

 ただ、風はそれほどでもありませんでしたがとにかく寒かった。その先、菅名への稜線は全くトレースの無い無垢の雪原、今日はここまでで十分でした。今日の大倉山登頂は我々を含め6人でした。その後、下る途中で2人と交差しましたので、全部で8人がこの日の新雪を眺めたことになります。

少し下がった風の当たらない景色の良い場所でお昼にしました。今日も満足いっぱいの山行でした。(おわり)