個人山行紀行文  09.11.24(祝) 高陽山 ・ 1127m
二王杉山・909m
メンバー
男性1名
1861 K/Y

高陽山は三ッ森とも呼ばれ、阿賀町柴倉の奥、沼越峠から夜鷹山に連なる越会県境の稜線上に位置する山です。以前、沼越峠から高陽山を往復したことがありますが、今回は木地夜鷹山から行き、東隣にある二王杉山までを往復しました。

木地夜鷹山の基部にある百戸沼の静かに落ち着いた居住いと、夜鷹山のキツネ戻しから眺める飯豊の山並みがお気に入りで、この界隈、夜鷹山には十数回足を運んでいます。

木地夜鷹山までは登山道があります。ただし、この登山道は長谷川と百戸沢を右に左に縫うように付けられているので、渡渉を5〜6回繰り返さなければなりません。登山靴やトレッキングシューズでは、脱いだり履いたりしていたらそれだけで日が暮れてしまうので、長靴が必携です。

西会津町の大滝集落先の林道を進み、三つ目の橋の袂に車2台分ほどのスペースがあるので、私はいつもそこに車を停めます。そこから林道の終点までは2〜300mです。林道の終点から長谷川を渡渉すれば登山道になります。なお、二万五千図には黒沢越に向かって破線が表示されていますが、この道は藪に覆われ見出せません。

木地夜鷹山から尾根を北に向かえば夜鷹山、南に向かえば高陽山です。いずれの尾根にも踏み跡が付いています。夜鷹山に向かう尾根は今年誰かが手を入れていて歩き易くなっています。

高陽山に向かう尾根の踏み跡は高陽山に近づくに従って薄くなり、踏み跡が消えている箇所もあります。でも、かつて高陽山までは道が開かれていたのでしょう、踏み跡が消えている箇所でも尾根の潅木は細く、さして苦労せずに歩けます。しかし、尾根の歩き易さは高陽山までで、高陽山から沼越峠方面や二王杉山に向かう尾根はガラリと様相が変わります。尾根は太い潅木藪に覆われています。

木地夜鷹山に向かう登山道の長谷川の渡渉。

登山道にはこうした渡渉箇所が5〜6箇所あります。いずれも水深
20cm、幅4位です。

道を間違い易い場所。  長谷川と百戸沢の合流点付近。

写真の沢は台倉山から下りて来て
合流点に入る沢、登山道はこの沢を越えて百戸沢沿いに行くが、間違えて右の尾根を沢沿いに登ってしまう人が多い。                    
なお、写真では沢は浅く見えるが
実際には10mほどの深さがあります。

百戸沢上部の流れ。

コケむした川床の流れには癒しがあります。

百戸沼。

沼の周りのブナの木の葉は全て落ちています。
紅葉の時期もいいですが、冬枯れの枝木もしんみりとした風情があります。

木地夜鷹山に向かう尾根のブナ。

登山道は落ち葉に埋まっています。

木地夜鷹山の山頂直下から。

夜鷹山に続く尾根の阿賀町側は雲海に覆われていました。 (たぶん濃い霧に覆われているのでしょう)

高陽山に向かう尾根から。

左夜鷹山、右木地夜鷹山、遠方の白い峰は飯豊の山並み。

高陽山山頂から。

潅木の枝越しになりますが、飯豊方面が望めます。

二王杉山に向かう尾根からの、金凍山(左端)

二王杉山の山頂部。

二王杉山山頂の大杉。

現役の大杉はこの木だけですが、二王杉山の山頂には大杉の朽ちた株が何個もありました。

二王杉山からの帰路、途中の尾根からの高陽山の山頂部。

                                (おわり)