個人山行紀行文  09.11.15(日)
雨のち曇り
五色沼・800m
雄国山・1271m
メンバー
男性1名
1862 Y/I

コースタイム 登山口)裏磐梯ビジターセンター(五色沼東入口)(下山口)雄子沢登山口
 *五色沼自然探勝路
     五色沼東入口8501000磐梯高原駅(西入口)10401155東入口
  *雄国せせらぎ探勝路・雄国山
     雄子沢登山口12381322雄国山分岐−1327雄国沼休憩舎13401404雄国山
   
14131520雄子沢登山口

新潟は発達した低気圧の影響で大荒れの天気予報、最悪の日曜日でした。逆に太平洋側はお日様マークが並んでいる。そうなると県内の山は諦め、太平洋側の近県の山を当る事になりますが、さてどこにしよう。どうやら福島県の天気は良いようでした。
 磐越自動車道を使えば、福島県は新潟から最も近い隣県です。会津若松まで1時間強で行ける便利なロケーション。これで決まり、磐梯山か裏磐梯にしようと急遽ばたばたと準備を始めました。

ところが現地についてみると、会津の盆地は晴れているのに遠い山並みには低い雲が立ち込め、時折濃い霧が視界を閉ざします。磐梯山は重い雲に包まれその全貌は見えませんでした。
 おかしな天気だなと思いましたが、どうやら山の上は裏日本の影響を色濃く受けるようでした。しまった、もう少し南下すべきだったと思いましたが後の祭り、走りながら行く先を模索しました。磐梯山は諦め、標高の低い雄国山と猫魔ケ岳の周回に切り替えました。田舎道を金沢峠に向けて方向転換です。

 しかし雨脚は強くなるばかり、仕方なく傘を差しても歩ける五色沼の散策に再び切り替えです。裏磐梯は自分にとって初めての場所、しかも急遽思い立って来たため知識は全くありませんでしたが、この辺り、静かな森や沢山の湖沼が広がっていてなかなか雰囲気の良いところでした。

それぞれに色の違う五色沼 静寂な森に神秘な湖沼、
古にタイムスリップしたような
・・・・・

 最盛期は過ぎ、まもなく冬を迎えるという季節でしたが、観光客もぱらぱらと見られました。五色沼の生い立ちは比較的新しく、明治21年の磐梯山の大噴火に起因します。
噴火は山の北側斜面を大きく吹きとばし、その土石流で川が堰き止められて磐梯三湖(桧原湖、小野川湖、秋元湖)や名前のない小さな沼まで沢山の湖沼群ができたそうです。

これはエメラルドグリーンかな 唯一の彩り、真っ赤なもみじ

 裏磐梯高原はこの噴火で出来た大小約300の湖沼群が点在する標高約800mの美しい高原です。五色沼はその中にあり、大小40あまりの湖沼の集まりです。そこには全長約3.7Kmの五色沼自然探勝路があり、途中にエメラルドグリーン、赤茶、 コバルトブルーなど それぞれに違う 美しい色の10あまりの沼が 次々に眺められます。

次に雄国沼と雄国山ですが、雄国沼は標高1000mの高地に位置し,猫魔ヶ岳、雄国山などの外輪山に囲まれた周囲約3.5Kmの沼です。東岸と南西岸には高層湿原が発達し、初夏にはニッコウキスゲの大群落が見られます。
雄国山は、休憩舎から僅か2、30分で登れる楽な山ですが、頂上には展望台もあり360度の素晴らしい景色が見られます。

高層湿原雄国沼。
初夏のニッコウキスゲは圧巻です。
雄国山からの展望。
磐梯山(雲の中)と猫魔ケ岳(右)

 今回は、シーズン外れの雨模様の中を歩いたため、物足りない山歩きでしたが、時期を変え晴れた日に再び訪れたい自然いっぱいの良い所と思いました。会山行でのトレッキングにも良いコースかもしれません。          (おわり)