個人山行紀行文  09.09.19(土)
             22(火)

黒部源流・・雲の平 (メンバー)
単独
1862 Y/I

 秋の大型連休、シルバーウイークを利用して黒部の源流“雲ノ平”に行って来ました。
重いザックを担いだ、テント泊3泊4日の満ち足りた山歩きでした。

 この“雲ノ平”、いろんな人に話を聞いたり写真を見たりして、いつか必ず行ってみようと心に秘めていた所です。そして、決定的に自分をその気にさせたのは、ある本で次のような文章を見た時でした。
 「雲上の楽園雲ノ平・・・太古の火山が峻険な山脈を生み、広大な溶岩台地を作り上げた。激流で知られる黒部川の最源流域に開けた大高原。雄大な峰を幾つも越えて山旅を続ける者に、安らぎを与える憩いのオアシス。雲ノ平は、北アルプス中核部という、奥地にあるからこそ魅力輝く台地なのである。」

 ”雲上の楽園”とは一体どういう所なのだろう? 興味は増すばかりでした。
時も良し、5日間の連休の上に長期予報はお日様ばかり。これを置いてもう行く機会は無いとばかりに飛び出しました。
折角行くのだから、周辺の山はどこへ登ろう、縦走にするか周回にするか、はたまた雲ノ平に腰を据えてじっくり散策を楽しむかと、出かける前から心は既に北アルプス中核部を飛び回っていました。
 結局選んだのは、折立から入山し、太郎兵衛平〜雲ノ平〜水晶岳〜鷲羽岳〜黒部五郎岳と周回し、折立に降りるというコースでした。余裕があれば薬師岳にも登りたかったのですが、やはり体力的に無理でした。60歳半ばの年齢からすれば、これも已むを得ません。

 さて、雲ノ平とそれを囲む名峰をどうやって紹介したものか、愚鈍かつ蕪雑な頭の自分には一向に言葉が前に出てきません。
沢山写真を撮ってきましたが、そのうちの何枚かをご紹介することでご容赦下さい。既に行かれた方も多いとは思いますが、雲上の楽園を是非お楽しみ下さい。

太郎兵衛平からの薬師岳 三俣蓮華岳の後には槍の穂先もくっきりと
奥日本庭園の静かな情景、バックは薬師岳 スイス庭園と水晶岳
日本庭園に来て見ると、眼前に槍・穂高がデーンと 水晶岳頂上は360度の大展望、赤牛岳の奥には劔・立山、
そして白馬から針ノ木に至る後立山の壮大な山並み
黒部川の源、鷲羽岳 祖父岳(中央右)の裾に広がる台地が日本庭園、それを囲む
ように流れる黒部源流域、左側には黒部五郎岳がどっしりと
聳え、太郎兵衛平へと続いている