個人山行紀行文  09.07.18(土)〜20(祝)
雨風〜晴れ
五竜岳・2814m
鹿島槍ヶ岳・2889m
(メンバー)
11名(男5・女6)
1914 E/S
≪コースタイム≫
7月18日 巻潟東インター5:45→とおみ駅9:30→アルプス平駅10:00→小遠見山12:00→五竜山荘16:30
7月19日 五竜山荘5:50→五竜岳7:00→北尾根の頭9:28キレット小屋11:10
7月20日 キレット小屋5:45→八峰キレット5:57→北峰分岐7:25鹿島槍ヶ岳8:08→冷池山荘10:00→
       爺ヶ岳11:55→種池山荘12:35 13:00→柏原新道登山口15:50→巻潟東インター20:40

 定年になってから始めた山歩きも六年目。、百名山を目指してから三年目。今回登った鹿島槍ヶ岳が丁度百番目の山でした。
生憎、この日は朝から雨。雨具を付けてゴンドラ、リフトを乗継いで歩きだす。小遠見山で一休みする。そこから尾根歩きで、中遠見山、大遠見山、西遠見山と越えて細い尾根から白岳の稜線に出る。雨は止まず、風も出て来て雨具のフードに当たり耳が痛い位音がうるさい。登山道に花も咲いているが見る余裕など無い。

 白岳から少し下ると唐松岳への分岐が有り、そこから少し降りたところに五竜山荘が有った。今日はここまで。小屋の入口のドアに「今日は混雑が予想されます。畳一枚に一人半から二人」・・・と書いた紙が張ってある。こんなに天気が悪いのにそんないに混むの?。
でも何とか畳一枚に一人で寝れた。雨具など濡れたものを乾燥室に入れ部屋で着替えして、夕食のカレーを食べ直ぐに寝る。小屋の外は雨風の音が凄い。明日は危険個所もあり、又長丁場なので心配。
 
(五竜岳への岩場)              (五竜岳への岩場)
 朝起きると、雨風は収まるどころか昨日より凄い。
朝飯を食べ、雨具を付けザックカバーをひもで縛り、行ける所まで行くという事で出発する。雨風は昨日より強く、風に飛ばされないように岩や鎖につかまり慎重に岩場を登る。風の当たらない所で休みながら、五竜の山頂を目指す。
 
(五竜岳山頂)             (キレット小屋)
 山頂は従走路から外れているので、ザックを置き山頂まで行って来る。それから後がまた大変。鎖やハシゴの有るアップダウン。風の当たらない所で休みながら進む。風に飛ばされないように緊張の連続。ここから落ちたら人生これで終わり。何とかキレット小屋に着くが、雨風が強く、水が雨具や靴にしみ込み全身ビショビショ。

 このままでは体温を奪われ、数日前の北海道大雪山系の遭難事故のようになる危険が有り、今日はここの小屋で泊まる事にする。
すぐ小屋に入り、雨具や濡れ物などを乾燥室に入れて着替え、昼ご飯を食べる。この小屋は一日行程の中間に有るので、空いていた。寒いのでお酒を一杯飲み、夕ご飯まで長い昼寝をする。緊張の連続だったので良く眠れた。
 夜は夕ご飯を食べて寝るも雨風の音が凄い。明日はなるようになるさ。三時ごろ外に出てみる。雨風は止み星が出て居た。
 
(八ツ峰キレット)                       (剱岳)
 
(鹿島槍からの五竜岳)                   (鹿島槍ヶ岳)
 今日は良い天気になりそう。5時45分に小屋を出て、小屋のすぐ横から登りになる。八峰キレットが始まる。
ここから落ちたら本当に人生終わりだろうなと思いながら下を見る。怖い!。
ハシゴや鎖につかまって、岩場のアップダウンを繰り返しながら登る。緊張の連続で口が渇く。少し安全の所で休む。今日は天気も良いので、昨日歩いてきた登山道や剱岳が良く見える。
北峰の分岐に着く。ここから山頂が良く見える。もう少しだ。何とか山頂にたどり着く。360度の見晴らしは素晴らしい三日ぶりの晴。
 
祝!百名山達成!(鹿島槍ヶ岳山頂)   (鹿島槍ヶ岳南峰)
 
(キヌガサソウ)                        (シナノキンバイ)
 眺望を楽しんでから下山を始める。良く整備された道を正面に槍穂高、右に剱岳、左に南アルプスや富士山を見ながらの下山はルンルン気分。昨日までの事がウソのよう。
冷池山荘の所で少し休みんでから爺ヶ岳に登り、種池山荘の前で昼ご飯を食べる。いよいよ最後の下り、柏原新道が始まる。緩い下りで道幅も広く、眠くなりそうな道。3時間近くの下りはさすがに疲れ、足の親指が痛くなり膝も痛い。柏原新道登山口に着き、その後温泉に入り生ビールを一杯飲み、食事をして帰る。    (おわり)