個人山行紀行文 | 09.04.24(金) |
昼闇山・1840m | 海谷山塊の春山を楽しむ | |
1861 K/Y |
糸魚川海谷山塊の昼闇山(ひるくらやま)に行きました。
<行程> アケビ平入口部の橋6:00→7:05北尾根取付→(高松山往復1:00)→11:30昼闇山12:10→13:10北西尾根分岐→ 14:50北尾根取付部付近→15:30アケビ平入口部の橋 |
昼闇山は山スキーを愛する人達には知る人ぞ知る人気のスポットで、他県遠方からも多くの山スキーヤーが出掛けてくるところなのだそうです。私はスキーができない歩き屋なので、板屋さん達がごちゃごちゃいる場所は居心地がどうも良くなさそうな気がして、雪質がスキーには適さなくなる時期を狙って行ってみました。
時々雲が出たりはしたもののお天気はまぁまぁでしたが、ウィークディということもあって、板屋さんはもちろん歩き屋も誰もいませんでした。
通常板屋さんは北西尾根(昼闇谷左岸尾根)をシール登高します。北西尾根は傾斜がなだらかで、尾根が広いのでジグザグにも登れます。北尾根(昼闇谷右岸尾根)は急傾斜が多く尾根が痩せているのでシール登高には不向きで、板屋さんの間ではグレードが2ランク上だと言われているようです。むろん私は歩き屋の意地とメンツにかけて北尾根から登りました。
今回の計画は、焼山温泉から林道を行ける所まで車で行き、アケビ平を抜けて北尾根を登り、途中高松山を往復してから昼闇山に上がり、さらに鉢山を往復して、北西尾根から下る予定でした。
車はアケビ平の入口部にある橋まで入れ、幸先の良さに気を良くしていましたが、高松山に向かって歩きだした頃から下界がガスに覆われ始め、昼闇山に到着した時には1600mほどより下が分厚い雲海になってしまいました。雲海は昼闇山の稜線より北側にのみ分厚く広がっていて、昼闇山の稜線より南側には薄いガスが流れ込むだけで、時折駒ケ岳を隠す程度でした。
昼闇山の稜線より北側の阿弥陀山も烏帽子岳も見えません。次に向かうつもりの鉢山もありません。ただただ雲海が広がっているだけです。これでは鉢山を往復するどころではなく、下山さえ危うい状況です。鉢山はあきらめ、とりあえずは腹をくくって食事をして、早めに下山にかかることにしました。
GPSで北西尾根を見つけ、北西尾根を100mほど下るとガスが下方に縮退し始めました。みるみるうちにガスが引いていきます。数分後には一帯を覆っていたガスはまったく無くなってしまいました。
こうなると、下山を少しはやまってしまったと、鉢山に未練が残りましたが、快適な北西尾根の下りがそんな未練をほどなく忘れさせてくれました。
ようやくのことでアケビ平の杉林を抜けると、阿弥陀山や烏帽子岳が出迎えてくれます。 左から阿弥陀南峰、北峰を隠しているピーク(北峰は見えません)、烏帽子岳。 |
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北尾根取付点付近からの昼闇山。 |
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高松山に向かう尾根。 尾根の先端(左)が高松山、稜線に上がる肩のようなところです。 奥の高い山は火打山です。 |
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高松山に向かう尾根からの昼闇山。右のピラミッドのようなピークは北尾根と高松山に向かう尾根との分岐点です。
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昼闇山の山頂。
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昼闇山からの右焼山、左火打山。 |
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昼闇山からの雨飾山。 |
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昼闇山から、左から鋸岳、鬼ケ面山、少し頭が出ているのが駒ケ岳。 |
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昼闇山の稜線の北側は、1600mほどより下が雲海に覆われ、何も見えません。 |
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北西尾根を100mほど下ったら、みるみるうちにガスが縮退し、とても綺麗な木肌のダケカンバの林が現れました。 |
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どんどんガスが下方に縮退し、阿弥陀山も頭を出しました。 このあと数分後には、ガスは全く無くなりました。 あまりにも速い変化に唖然としました。 |
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すっかり晴れあがった北西尾根の下りは快適でした。 左から、阿弥陀南峰、北峰(ちらりと見えているところ)、烏帽子岳。 もう少し下ると手前側のピークに隠されて北峰は見えなくなります。
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