会山行紀行文 11.12.4日(日)
〜5日(月)
NO.130
石老山・694m
陣馬山・855m
参加者
10名(男4・女6)
1866 S/T

                               

≪コースタイム≫
 一日目)
 新潟駅南口600=関越道・圏央道・中央道=相模湖東IC1010=登山口1050〜顕鏡寺1120〜融合平1200〜石老山(1235-1330)〜大明神展望台1405KY場登山口1505=宿1550
(二日目) 
 宿750=落合登山口830〜集落最終点850〜陣馬山(1045-1145)〜明王峠1220〜堂所山1255〜影信山(1355-1410)〜小仏峠1440〜小仏峠登山口1520=八王子IC1610=新潟駅南口2040

 今年も幾つもの会山行を楽しみましたが、いよいよ師走。今回は、自分がリーダーを務める今年最後の山行、関東の山・日だまりハイキングを楽しむ山行でした。

<一日目>
 新潟を出る時は雨と強い横風、高速を走るマイクロバスの運転手さんも緊張の運転が続きました。冬型の気圧配置は、日本海側の天候が悪いほど太平洋側の天気は良い訳で、関越トンネルを過ぎると徐々に落ち着いた天気となり、渋川を過ぎれば快晴の太陽が眩しい!。やがて富士山の純白の姿も見えだして、段々と今回の山行への期待が膨らんできます。

 圏央道から中央道に入り、相模湖東インターで高速を降りれば、登山口はすぐです。
道路脇の空き地に、地主さんの了解を得てバスを停め、相模湖病院の登山口から登り出しました。やがて登山道の右左に大きな岩が次々と現れます。どの岩にも、それぞれに名前が付いていて、由緒なども書かれ、ちょっと歩を止めてそれを読むのも小休止となります。

登りはじめの石畳 仁王岩 駒立岩

  30分ほども登ると、この山の山名ともなった石老山顕鏡寺となります。そんなに大きくはありませんが風格ある山門、周囲の木々ともマッチして独特の風格を醸し出しています。
 この後も、更に大きな岩が次々と現れて、私たちの目を楽しませてくれます。

顕鏡地山門 顕鏡寺 蓮華岩

あまりにも大きすぎて、写真に写りきれないのが悔しい!
 (岩の名前)
 仁王岩・駒立岩・力試岩・文殊岩・岩窟・蓮華岩・大天狗岩・鏡岩・小天狗岩・吉野岩・擁護岩・試岩・八方岩

吉野岩(弁慶の力試し岩) 擁護岩 融合平からの相模湖
 融合平展望台で相模湖の風景を楽しみ、その先の山頂に到着。広場には、30人ほどの人達が思い思いに休んでいます。前面には7合目ぐらいから上の富士山の姿が! 手前の黒い山とバックに聳える真っ白な富士山の姿が素敵なコントラストを見せています。
山頂直下の階段 富士山 山頂風景

 暖かな山頂でゆっくりと昼食を楽しんでから、大明神回りのコースから下山です。中腹の大明神展望台からは、明日の陣馬山の山稜も望まれます。相模湖の美しい風景も手に取るように見えました。
 初めて登る山でしたが、巨岩と言い、展望の良さと言い、手ごろな山として人気があるのも頷ける関東百名山でした。

バスに戻って、今夜の宿「割烹・五本松旅館」へ。
山峡にひっそりと建つ宿ですが、良く手入れされた松や紅葉に囲まれた佇まいはなかなか好感の持てる宿でした。民宿並みの金額にお願いしたので、あまり期待はしていませんでしたが、家族的な雰囲気と美味しい料理は私たちの気持ちを満足させるのに充分でした。
 
<二日目>
 昨日に勝る快適な天候と、優しいご主人と奥さまの見送りで、気分も爽快に宿を出発して藤野駅近くの落合登山口へと向かいます。
 関東百名山に選ばれている陣馬山は、かって新潟楽山会の会山行も何度か実行されていますが、幾つもある登山口のうち一番楽に山頂に到達できる和田峠からとなっています。しかし、今回は落合集落からの「一ノ尾根」登山口からであり、山頂まで2時間ほどを見込んでいます。

落合・「一ノ尾根」登山口 落葉を踏んで気持ちよく 山頂も近いぞ

 人家の点在する集落を15分ほどで抜けて、登山道に入ります。朝の眩しい太陽光を浴びながら、乾いた落葉を踏みつつ歩くのは誠に気持ちが良い。小人数でもあるので、ゆっくりと四方山の会話を交わしながら、ジグザクの尾根道を登ったり、広々とした尾根の平行路を楽しみながら歩いたり、たった10人なので目も届くし、なにかと安心です。、会山行でこんなにのんびりしたのも初めてかな?

最後の階段を登れば 白馬がお出迎え 5合目まで白い富士の山

 何度か別の登山道との合流点を過ぎて、最後の階段を登り切れば山頂広場の白馬の像が迎えてくれました。快晴無風!最高の天気のもと、純白の富士山の威容は今日も見事な姿を見せてくれました。富士山の少し右手には、赤石岳や悪沢岳も真っ白に輝いています。
 茶屋のテーブル席に座って、富士を見ながらお湯割り焼酎でカンパ〜イ!、贅沢な時間です。売店のお母さんの話では、条件が良ければ江の島も見えるし、東京の夜景は最高にいいとか。

富士山の展望ベンチにてランチタイム 木漏れ日の縦走路 広くて歩き易い

 展望抜群の山頂で楽しんでから、影信山を目指して稜線漫歩の始まりです。
広々とした登山道、葉の落ちた樹間からは開放感いっぱいの風景も楽しめて、正に陽だまりハイクの醍醐味を存分に楽しみました。

明王峠 快適登山道 影信山から八王子・立川・都心方面

 明王峠、堂所山を経由して影信山へ。山頂からの都心方向の展望が素晴らしい! 八王子、立川方面から奥の方には新宿副都心、スカイツリーも六本木ヒルズなどのビルもハッキリと見えます。
 右の方には横浜のビル群、ランドマークもしっかりとみえました。左手遠方には筑波山も見えるなど、前面180度は関東平野が全部見えて凄い壮観です。「この風景の夜景を見たら凄いだろうなぁ、何時か見てみたいなぁ」と思ったことでした。

スカイツリーも見えて 小仏峠 小仏峠登山口に下山

 心ゆくまで風景を楽しんで、一度に2000人が座れるというベンチとテーブルの並ぶ広場を最後に、小仏峠へと下山開始。更に、小仏峠から高尾山への縦走路を右手に見ながら、小仏登山口へと下山しました。ここから、少しの車道歩きで中央高速・小仏トンネル出口の脇に待つバスへと帰ってきました。

温暖な石老山山頂にて 陣馬山山頂・白馬の前で

 これ以上ない程の理想的な山日和、関東の陽だまりを存分に楽しんだ二日間の山行となりました。いつも大概の会山行は20人超の人数で歩くのですが、今回は参加者も少なく少し寂しいかな?と思っていたのですが、ドッコイどうして、小人数ゆえの和やかさと目の行き届く有難さ、本当に楽しい山行となりました。

 帰路のバスの中も、いつものような賑やかさの中に「こうした少人数の山行も凄く楽しいわね」という言葉が異口同音に聞かれて、山行を企画した身としてはとても有難い言葉と受け取ることができました。楽しい山行を盛り上げてくれた仲間の皆さん、ありがとう。    (おわり)