会山行紀行文 11.11.13日(日)
雨 
NO.128 
白山・1012m〜宝蔵山
参加者
39名(男21・女18)
2040 K/K

                  *画像提供は、947Y/Kさん、1862Y/Iさん、1699M/Kさん、2097T/Yさんです。                        

≪コースタイム≫
 新潟駅南口7:00=慈光寺8:20〜白山(10:30-11:00)〜袖山〜宝蔵山(12:20-1300)〜柿ノ木平14:40〜中大谷登山口15:00〜中大谷部落15:40=入浴=新潟駅17:30

        === 雨・??  でも、充実した縦走! ===

 10
月後半、風邪でダウンしてしまって以来、体に力が入りません。申し込んでいた13日は雨の予報でしたが、雨対策をしっかりして、久しぶりに登ってみようと気持ちを奮い立たせて出かけました。
 案の定、雨が降り出しましたが、新潟駅南は大賑わい。観光バスが何台も止まっています。(私の乗るバスはどこだ〜)40名以上の申し込みがあり、マイクロバス2台で出発しました。

 この時期、山行も少なくなり集中傾向にあるようです。2号車の世話役T氏から今日の山行説明のあと、「日暮れが早まっているし、雨なのでヘッデンは必携です。持っていない人はバスにおいて行きますヨ。」との言葉。「いつも、入れてあるから大丈夫だよ〜」と独り言。でも、優しいリーダーはちゃんと予備を持っているのです。

 さすがに地元、あっという間に慈光寺の駐車場に着きました。雨足は強く、バスの中やトイレでの身支度です。みなさん、強者ぞろい、? 雨ニモ負ケズ ? でニコニコ笑顔が揃います。慈光寺の杉並木に圧倒されますが、この雨では写真も撮れまいとカメラをバスに置いてきてしまい残念無念!。
慈光寺・杉並木を横目に 笑顔の完全武装  苔むした杉木立
 渓流沿いに進み、一合目登山口からいきなりの急登。グングン高度を稼ぎます。汗と雨が混じってポタリポタリしずくが・・・「急登は3合目までだから頑張ろうよ」との声に励まされながら進みました。そういえば、夫と初めて登った昨年、「右に登山口。3合目まで階段状の急登が続く」と本にあり、早めに右に曲がって送電線作業用の細い階段を登ってしまいました。先は行き止まりになっていて、崖をよじ登りロープを超えたらこの登山道だったという危ない思い出があるのです。

 それでも、紅葉に見とれながら、ようやく3合目の巨杉に到着。暑くて雨具を脱ぐと、皆さん体からもうもうと湯気が立ち上っています!!ここでゆっくり立ち休憩。
いきなり急登 紅葉を楽しみながら 3合目でホッと一息
 元気を出してシュッパ〜ツ! 見事な紅葉?の中を登ります。尾根筋に出ると、風が強くなってきました。 ? どっどど ”♪どどうど どどうど どどう ?” ・・・こんな詩が頭の中で鳴り響き(宮沢賢治シリーズでスミマセン)、次の休憩ではまた雨具を着込みました。イワウチワやイワカガミの大きな葉が目を楽しませてくれます。春にはさぞ綺麗なことでしょう。
鮮やかな紅葉 こんな痩せ尾根 頂上前の急登
 強くなった傾斜を抜けると、目の前に白山避難小屋が! 二階建ての小屋は、豪雪に備えて立派なドアが二階にもあります。雨にも風にも雪にも負けない頼りになる小屋です。だ〜れもいない山頂でセルフタイマーの集合写真。ここで、重鎮の緊急協議。雨の中ですが、来た道を引き返すのも危ないので、予定通り先へ進むことになりました。ヤッター!!
ホッとする白山避難小屋 リーダーの指示に注目! 白山山頂
 小屋の左手から宝蔵山へ向かって下ります。ここから先は私には未知の世界。暗示するように、先はガスの中。
崖のような急な下りにはロープが付いていて、体が振られないように順番に下ります。すると間があくので、「分岐で右」と伝令します。道を間違えたら大変です。
 長い長い下りに、濡れた落ち葉や土は曲者。あちらこちらで「キャッ!ドデッ!」、それでもツルアリドオシの真っ赤な実やナナカマドの実、そしてたわわに付いているリンドウの赤紫の実に癒されながら進みます。
宝蔵山に向けて出発 リンドウの実がたわわに 木立の中を・・
 歩いている所は確かに稜線。「晴れていればこっちに粟ヶ岳が見えるんだけど」・・・また次の楽しみです。ひと登りすると、そこは宝蔵山。
 雨も止み、ようやく腰を下ろしてのお昼です。「お弁当を広げられて良かったね〜」とニッコリ。こんな天気の中、誰も居ない山頂に色とりどりの雨具が広がり、パッと花が開いたようです。元乙女たちのなんと賑やかなこと!
雨も吹き飛ばし賑やかなお昼 グングン下りる かすかに見えるような・・・
 お昼のあとは、また「キャッ!ドデッ!」を繰り返しながら、ぐんぐん下ります。途中ガスがきれて山並みが少し見えましたが、はっきりしません。
 遊歩道のような広い落ち葉の道を下り、鉄塔のあるところに到着。まだまだ下りの山道は続きます。ようやく「中大谷登山口」に出ました! なんとそこには、立派な県立公園の看板が!
広場に飛び出て笑顔笑顔 中大谷登山道入口 お疲れ様〜 粟ヶ岳 中大谷登山口
 今日は白山〜宝蔵山縦走、9日は粟ヶ岳〜権ノ神岳縦走だったとか。I氏は、宝蔵山〜権ノ神岳の隙間を埋めるべくこの2回のリーダーとともに、下見をかねて9月に登ったのだそうです。白山〜粟ヶ岳縦走ができるとは、未熟な私には思いもよらないことでした。

 帰りは「七谷コミュニティセンター」100円で汗を流し、「黄金(こがね)ビール」85円で喉をうるおし、予定通りに新潟駅南に無事到着しました。(コミュニティセンターの風呂でゆっくり入っていたおばあちゃん、ドッと押しかけてごめんなさい)
 結局、今日は一日の行動で腰を下ろしたのはお昼だけで、あとは立ち休憩ばかりでした。雨の中でしたが、縦走できて充実感でいっぱいです。

 残雪期の尾根歩き、花の時期はきっとまた素晴らしいことでしょう。
 
地域の山々を知り尽くしたリーダー、同行の皆様ありがとうございました。 (おわり)




(白山山頂での集合写真)