会山行紀行文 11.11.02日(水)  NO.125 
中山・1255m
参加者
38名(男14・女24)
2040 K/K

                            *画像は、著者の他に 2070 S/Fさん、1866 S/Tの提供です。          

≪コースタイム≫
 新潟駅南口6:15=滑川IC=馬場島(9:55-10:15)〜登山口10:30〜五本杉11:30〜中山山頂(12:00-13:00)〜立山川河原13:45〜菊石見学(14:05-14:15)〜立山川河原14:30〜馬場島(14:45-15:10)=入浴=滑川IC=新潟駅南口19:30 

      〜〜〜〜〜 ラッキー!晴れた!! 大展望の劔岳 〜〜〜〜〜

 「岩峰群が眼前に迫る、『劔岳』の大展望台として人気の山です。」「運が良ければ、麓の紅葉と劔岳の初冠雪が同時に見られます」

 看板に偽りなし。・・・といっても、いくら晴れ男のリーダーでも天気には勝てません。昨年は、積雪のため途中撤退だったとのこと。
 さて今年は・・・皆さん、昨年があるから今年こそ大丈夫だろうとの想いからか、なんと42名の申し込み!

 若輩者の私は、「中山」ってどこ?の認識でしたが、せっかく行くからには、劔岳の景観を学習して行こうと、最近たまたまビデオに撮ってあったTV「絶景百名山・劔岳 秋」を二度も見て臨みました。

 午前6:15新潟駅南をバス二台で出発です。
秋の天気は分からないもの。一日違いで、爽やかな秋晴れになったり暗い氷雨になったり・・リーダーには天気予報とにらめっこの頭が痛い季節です。
 でも、今日は大丈夫!!晴れの予報なのです。バスの中でのリーダーの、「晴れすぎてボンヤリとしないかが心配」との、お話が気になりましたが・・・・・。

 朝日が輝き、北陸道有磯海SAでは真っ青な空。皆さんの(私の)期待はどんどん膨らみます。そして、滑川ICを降りると、北アルプスの山々が近づき、ひときわ目立つギザギザに「あれが劔〜」と目が離せません。
 バスの窓越しにシャッターを押していると、「まだまだこれから、もっともっといい場所があるから」とのこと。 

晴天の期待 青空の有磯海サービスエリア 伊折橋ビューポイントからの劔岳

 山道をぐんぐん上り、劔岳のビューポイント伊折橋に立ち寄り、皆、歓声とともにカメラでバシャバシャ。頂上はうっすら雪をかぶり、ゴジラの背のようなギザギザがよく見えます。
 あれが、三の窓・小窓・大窓?? ビデオで見たものの、私にはよくわかりません。頂上で、教えてもらおうっと!

 いよいよ紅葉真っ盛りの「馬場島」に到着。馬場島は劔岳を目指す長大な早月尾根の登山基地。映画「点の記」で出てくる地名です。身支度をして新入会の方や各班の班長、サブリーダーの紹介、ミィーティングを済ませ、登山口まで少し下ります。
 登山口への途中にも、「中部山岳国立公園」の碑の前にビューポイントがありました。

馬場島キャンプ場 出発前の紹介とミィーティング 中部山岳国立公園「剱岳」の碑

 登山道に入ると、落ち葉の積もった道をカサコソと。落ち葉は、乾いていても濡れていてもくせものです。滑らないように慎重に登ります。
 「遊歩道」とはいうものの、なんのなんの。結構な急登をジグザグに登ります。でも、ずっと劔岳が木の枝越しに見えていて疲れを忘れさせてくれました。
 途中にもビューポイントがあります。「休憩地点じゃないぞ〜、行くぞ〜」のリーダーの言葉に構わず、みんな立ち止まってパチリパチリ。

登山口 樹間越に剱岳が見えます 見とれる風景、撮影タイム

 一時間ほど登った頃、見事な巨木杉が何本も立つ「五本杉の平」。「立山杉」とポスターでも見る立派な杉です。
木の根が張り出しくぐり抜けられそう。木の幹の空洞に入ってお参りをすると願いが叶うという「阿弥陀杉」もあります。其々に中に入って合掌姿になってパチリ!。ミーハーの私もさっそく中に。

五本杉の平 阿弥陀杉 山頂

 あと少し・・と山頂を目指し、登山口から約1時間半。前方で、歓声がします。眼前には、頂上に雪をまといギザギザゴジラの大迫力の劔岳が!!食べるのも忘れて俄かカメラマン、撮りまくります。
 展望の看板が置いてあり、これで分かった! 三の窓・マッチ箱・小窓・大窓。秋の陽射しを受けて、劔の大展望を目の前にゆっくりと昼食です。リーダーも心得たもの、1時間も昼食タイムをとってくれました。

剱岳全景 池の平山、大窓
マッチ箱 早月尾根と山頂付近

 隣には、富山市内からのご夫婦の登山者。家からは北アルプスをはじめ劔岳も見え、「今日は三の窓がはっきり見えるとか、今日は雪が積もったとか、今日は見えないとか」・・毎日眺めているそうです。ウラヤマシ〜イ!
 飛行機がいやに多く飛んでいるような・・と思ったら、ナント!天気の良い日は北アルプス上空をサービスで通過してくれるのだそうです!
 「今日の劔岳はどうですか?」と聞くと、冠雪があり稜線がはっきりしていて、「とても良い日に登られましたね」とのこと。ラッキー!!、こちらは白根の梨や佐渡のおけさ柿を、富山の方は地元のリンゴを交換し合い、交流を深めました?

何本かの沢を渡って下山 「菊石」見学に、林道を奥に向かいます 「菊石」大きくて滑りません

 下りは東小糸谷コース経由で、立山川を目指します。正面に劔岳を見ながら、贅沢な下りです。あっという間に川原に着き、2万5千分の一地形図にも載っているほどの巨石「菊石」を見学に行ってきました。上流から流れてきた事が信じられないほどの大きな石。
 長さ30m、幅20mもあって、昔は菊の花がたくさん咲いたそうです。全然滑らないので、皆で登って写真の撮りっこをしました。
 その奥隣には、北陸電力のサイフォン式水路があって水力発電をしているそうです。

立山川を渡って馬場島に戻ります 「試練と憧れ」早月尾根登山口 遭難者を祀る鎮魂の神社

 馬場島の至るところに「劔岳・早月尾根」の看板や石碑がありますが、何といっても感動するのは、「試練と憧れ」の碑。そして隣には、「劔岳鎮魂の社」があります。
 やや上流の川原には、たくさんの遭難碑が並んでいるそうです。少しだけ早月尾根の登山口から登ってみて、ちょっとだけ剱岳をのぞき見してみました。いずれは、ここから山頂まで登りたいものです。
 名残惜しい馬場島を後にバスに乗って、上市町の「ゆのみこ(湯神子)温泉」でさっぱりと汗を流し、富山のコンビニとサービスエリアに貢献してから、帰路につきました。

山頂での集合写真・1班 2班
3班 4班

 天気に恵まれた山行。大迫力の劔岳を、この目で見ることができ大満足。登りから下りまでずっと劔岳を眺めることができた贅沢な山でした。
 「劔岳・・誰が行くの?」私にはまだまだ関係ないと思っていましたが、憧れてもいいかな?、いつかは・・・と思わせてくれた山行でした。
 富山出身のリーダーや同行の皆様、素晴らしい山旅をありがとうございました。
     (おわり)