〜〜 広大な頂上湿原を持つ山〜〜
前日より天候が悪く当日の朝も曇り空でしたが、”天上の楽園”と呼ばれる苗場山に今年も参加出来る喜びが溢れ、全員笑顔で出発。
バスの中でリーダーより「日中は晴れますよ」と嬉しいお話もあり、関越道から津南町に入る頃には雲が切れ青空も見えて来ました。
秋山郷・中津川渓谷の見事な紅葉に歓声を上げながら、さらに林道の奥の小赤沢登山口に到着。標高1290mの3合目でもありました。
すでにブナの大木は落葉し緩やかな山道を23名元気に登り始めました。4合目の水場を過ぎると、ダテカンバのゴツゴツとした木の根や岩が多くなり、シラビソの林の中は湿って所々ぬかるみもあり、スパッツ必需の注意に納得。
6合目から次第に急登となり、赤土の急斜面ではロープをたどり、岩石の鎖場では一歩一歩足場を確かめながらひたすら上へ。
8合目の標柱1840mを見てから勾配も緩くなり、笹原の道に出ると間もなく広々とした台地に出ました。9合目から頂上まで続く”坪場”の台地。突然現れた褐色の湿原に疲れも一瞬に吹き飛び、登りきれた喜びを分かち合いました。
ここからは嬉しい木道歩きが待っています。上信越の山々は雲で覆われて見えませんでしたが、どこまでも続く広大な湿原、点在する地塘とシラビソの森がモヤで霞んだり現れたり、とても幻想的。木道の途中には和山、赤倉山、赤湯からの合流点や苗場神社の矢印もあり、シラビソの林を抜けて再び湿原に出て間もなく、苗場山自然交流センターに着くと、リックを置いてすぐに頂上へ。
5分程でシラビソに囲まれた頂上に 12:40 到着しました。遊仙閣の裏に一等三角点もありました。
嬉しい記念撮影で笑顔もバッチリ。交流センター前で楽しい昼食、風は冷たく暖かい湯がおいしい時期になりました。
下山は復路の小赤沢コースへ 13:30に下山開始。再び木道を歩きながら天上の楽園を去りがたく、名残惜しくも通り過ぎ9合目に着くと間もなく急降下に入りました。
ポツポツと雨があたり、さらに滑り易くなった斜面を慎重に足元を選びながらの気の抜けない下山路でしたが、雨は大降りすることもなく、16:00全員無事に登山口に下山しました。 |
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(山頂の交流センター前) |
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秋の夕暮れはつるべ落とし、林道を抜け中津川渓谷の途中から日が暮れましたが、バスの中はお疲れの乾杯とリーダーの方々や新入会員の楽しいお話しが賑やかに続きました。
リーダー、同行の皆様、ありがとうございました。
(おわり)
(山頂標識の前で集合写真) |
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