会山行紀行文 11.06.26日(日)曇り時晴れ
〜27日(月)雨
  NO.60
太平山・1171m
森吉山・1454m
参加者
9名(男3・女6)
1699 M/K

                                 

コースタイム
25日(土)新潟港23時30分発のフェリーに乗る=
26日(日)秋田港5:50=旭又登山口(7:00-7:20)〜山の神7:55〜御手洗(9:25-9:35)〜太平山(10:40-11:35)〜登山口(13:45-13:55)=杣(そま)温泉17:35(泊)
27日(月)杣温泉旅館7:50=阿仁ゴンドラ駅(8:40-9:05)=ゴンドラ上駅9:27〜森吉山(10:45-10:50)〜阿仁ゴンドラ上駅12:05=ゴンドラ下駅(12:25-13:30)=盛岡IC=新潟駅南口21:35
 

 梅雨に入った6月の末、秋田の名山2山に登って来ました。
26日(日)
26日早朝、秋田港に降り立つと天気は薄曇り、周りの山々も良く見えます。早速近くのコンビニで食糧を仕入れ「太平山(たいへいざん)」の登山口に向かって出発です。
 「太平山」は秋田市郊外に位置する標高1170.6mの山ですが、秋田市を流れる旭川の源流部は太平山山系に囲まれていて、日本一とも言える野生動物の聖域となっている。またニホンカモシカの生息密度が高いといわれている。と説明書に書かれていました。

 そんな奥深い山に登れるのはとてもワクワクします。登山コースはいくつかありますが今回は旭又口からのピストンです。登山口の駐車場にはもうたくさんの車があり、登山の準備をしているグループもいます。私たちもトイレを済ませいざ出発。
太平山登山口で準備
登山口を出発
おいしそうなミズの群生
 登山口の旭又は標高300m、頂上まで標高差870m、登り始めはやや平坦な道をゆっくり歩いて行くと登山道の脇にはおいしそうなミズがたくさんあり、それを横目で見ながら沢を二度、橋で渡ると「山の神」という祠のある所に着きました。登山の安全を祈って手を合わせ、そこからはヤセ尾根の急坂をジグザグに登っていくと美しいブナ林が続くようになりました。

ブナの美林の急登

マイヅルソウ

御手洗のお地蔵さま

 カモシカに出会えるかなあ〜?と思いながら歩いているとユキザサ、マイヅルソウ、そして珍しいコケイランも咲いていて辛い登りに元気を与えてくれました。
途中の御手洗の清水でおいしい水を補給し、しばらく登るとやがて稜線に出ます。見上げると頂上小屋と鳥居が見えました。近付くとなんと豪雪のせいか鳥居の上部が曲がって変形しているではありませんか。あの鳥居よりもっとたくさんの雪が積もるのでしょうか??
コケイラン もうすぐ山頂
山頂直下の花畑
 足元にはアカモノ、ゴゼンタチバナ、ミツバオーレンなどが群落を作りニッコウキスゲも咲き始めて私たちを出迎えてくれました。
 山頂には太平山三吉神社と立派な避難小屋もあり、管理人さんもいて食事付きで泊まることも出来るようです。さっそく集合写真を撮り、ちょっと早めの昼食タイムを楽しみました。天気はまったく問題なく、山頂の展望盤によると遠くに三角形のカッコ良い山が見えるのは「岩手山」、他に「秋田駒」など近くの山々、男鹿半島、八郎潟まで眺めることが出来てみんなで大感激でした。

アカモノとゴゼンタチバナのコラボ

豪雪で曲がった鳥居

山頂到着・三吉神社

 下りもブナ林の急坂を転ばないように気を付けながら、一気に旭又まで下山してひと安心。ここから明日の山、「森吉山」の近くの宿まで3時間半、車に揺られて行きました。宿は秘湯中の秘湯「杣(そま)温泉旅館」です。到着するとやっぱりまず温泉でしょう!、ゆっくり汗を流し夕食の山菜料理、鯉料理に舌鼓を打ちました。
もうすぐ登山口、美しい沢 秘湯を守る会の杣温泉旅館
雨に濡れるシラネアオイ(森吉山)
太平山・山頂での集合写真 秘湯を守る宿・「杣温泉旅館」にて

27日(月)
 夜中より屋根を打つ雨の音が気になっていましたが、やっぱり明るくなっても雨は止んでいないようです。今日は一日雨合羽のお世話になりそうですね。(梅雨だからしょうがないか)

 朝食を済ませ宿の前で記念写真を撮って出発しました。車で一時間弱、阿仁ゴンドラ駅に到着しましたがやっぱり雨は降りやまず、合羽に傘のいでたちでゴンドラに乗り込み、山頂駅に着きました。雨降りの平日とは言えさすがに花の百名山、日本二百名山に名を連ねる「森吉山」は人気の山のようでいくつかのグループ、単独の人と登山者もたくさんいます。
ニッコウキスゲ 満開のミネザクラ ヒナザクラ
 ゴンドラ上駅の標高が1167m〜森吉山山頂1454mと標高差約300mを木道の多い道を歩くので、危険個所もなく傘をさしながら花を眺めて行けるのです。
 登り口からアカモノ、チゴユリが見え始め、標高が上がるに連れてゴゼンタチバナ、ミツバオーレン、ハクサンチドリ、ミネザクラ、そして色鮮やかなシラネアオイの群落、湿地帯にはイワイチョウが群生してまだミズバショウ、ザゼンソウも見えます。

イワイチョウ

ミズバショウ

雨の木道を行く


途中の阿仁避難小屋を過ぎるとチングルマ、コイワカガミの群生が生き生きと待っていてくれ、雨の中を濡れながら登 ってきた私たちへのご褒美のようでした。
 山頂は風も強まり展望もないので、早々に下山開始、今来た道を戻ります。下りの登山道は川の中を歩いているように水が流れて行きました。
チングルマの群生
 
 一気にゴンドラで下の駅まで下り、駅の中の更衣室で着替え、レストランの一角が無料休憩所になっていたので有難く使わせて頂きランチタイムとしました。
 さすがに秋田の山は遠い!!そこから延々8時間、途中夕食休憩をはさみながら車の中ではみなコックリコックリ舟を漕ぎ、無事21時半過ぎ新潟駅に到着です。
 運転手さんご苦労様でした。リーダー、参加者の皆さんお疲れ様でした。遠いけど良い山でしたね、ありがとうございました。