会山行紀行文 | 11.05.25日(水) 〜26日(木) 晴れ |
NO.44 大佐渡縦走 |
参加者 20名(男10・女10) |
1907 M/E |
*画像は、1866 S/ Tの提供。 花の一覧は、1699 M/Kさんの提供です。
≪コースタイム≫ 金剛山・962m 尻高山(ドンデン山)・940m 金北山・1172m (25日) 佐渡汽船新潟ターミナル6:00=両津ターミナル8:30=白瀬登山口9:00〜タン平水路9:30〜組上10:50〜金剛山・昼食 (11:45-12:30)〜和木分岐12:50〜雪畑山登山口13:10〜滑石13:46〜小芝園14:26〜尻立山14:26〜ドンデン山荘 15:45(宿泊) (26日) ドンデン山荘6:50〜アオネバ十字路7:15〜マトネ7:53〜ブイガ沢のコル8:45〜真生の峰9:00〜イモリ平9:07〜 天狗の休場9:45〜あやめ池10:45〜金北山・昼食(11:15-12:00)〜神子岩12:27〜祓川12:47〜縦池の清水13:27〜 姫ケ沢登山口13:55=椎崎温泉・入浴=両津ターミナル16:05=新潟ターミナル18:35(解散) |
今回の会山行は大佐渡からの景色、大佐渡の花の多さと美しさ、そしてドンデン山荘を紹介したくて計画しました。土曜・日曜日は、ほとんどツアー会社がドンデン山荘をおさえているため、平日の計画としました。 反面、ドンデン山〜金剛山はほとんど登山者はいませんでした。マーキングが少なく、雪畑山登山口〜滑石〜小柴園間の天然杉樹林帯の中は、夏道が見えないと非常に迷いやすく、泣く思いをした経験があります。この時は地図とコンパスで脱出し、一難を避けることができました。このため、花の時期からすると5月中旬ですが、雪消えを考慮し会山行日程を5月下旬にセットしました。 佐渡の山の特徴は、突然濃い霧に襲われることが多くあります。ドンデン高原の芝生草原で、濃い霧に包まれて全く視界が利かなくなり、踏み跡を外さないよう恐る恐る歩いた経験もあります。ドンデン池の所で一瞬霧が晴れ佐渡縦貫牛は道を譲ってくれず、やむなく引き返して尻立山から佐渡縦貫線へ出ようとしたのですが、全く見えませんでした。しかたなく、若干視界が利く風下側の椿集落への遠い道のりを余儀なくされた経験もあります。このため、ガスられても困らないように、マーキングを多くし地形等を頭に入れておくことを心がけました。 5月17日、参加者数等の連絡を兼ねてドンデン山荘に電話を入れると、「金剛山〜ドンデン山の縦走は、まだ2組しか来ていない。途中に雪が多く残っているようだ」との情報。一瞬、「ウソだろう?5月25日ではどうだ?」と聞き返したのですが「わからない。」との返答。 5月22日からテント泊の装備で下見に。数日の高温で消雪が進み9割方夏道が出ていました。逆に、お花は消雪の遅れから適期の状態。マーキングの数も増え、若干ガスられましたが十分確認が可能と一安心しました。 逆に、大雪なのに一気の雪消えのため、金北山直下の鏡池周辺の夏道が完全に水没しており、ヤブコギを余儀なくされました。役の行者経由の夏道の使用は不可と判断し、当日は新しい冬道用縦走路を使用することにしました。 姫ケ沢登山口への下山道は、消雪の遅れやナラ枯れの倒木等で多少は荒れているが、安全と判断しました。登山道はぬかるんでいましたが、晴れの日が続くので乾くだろうと判断し、参加者の方々に、登山靴の方が良いこと、軽アイゼンは不要と連絡しました。 (25日)
両津港でフェリーを下船後、ジャンボタクシー等に分乗して白瀬登山口へ。予定通り9:00に登山開始。 ”タン平水路”でお色直し。初めはゆっくり歩行。風はないが、湿度が低いせいか快適。順調に高度を稼ぎ、次第にオオイワカガミの鮮度が良くなる。白いもの、濃いピンクと登山道の両脇を彩っている。ヒトリシズカも静かに歓迎している。
山頂から分岐に向かう登山道周辺はカタクリが真っ盛り。キクザキイチゲ、ニリンソウ等の花々も多く加わり、我々を歓迎している。雪畑山登山口を過ぎると、ザゼンソウも出てきた。快晴で天気が崩れる心配はなし。写真タイム、休憩を頻繁にとりゆっくりと進む。 雪畑山登山口〜滑石〜小柴園間の天然杉樹林帯では見事な「イバラ杉」の大木、その樹型、枝ぶりを鑑賞。杉そのものは水を好む植物である。通常杉の植林地は沢ぞいに展開する。「イバラ杉」はなぜ尾根線に自生しているか?それは縦横に広げた・垂れ下がった枝葉が霧の水分を捕まえ、根元に落下させ水分を供給しているからと推察している。
芝尻山を過ぎると待望の芝生草原歩き。同時にアマナ、キジムシロの群落も現れる。景色は最高、天空漫歩を行った。ドンデン池の近くで一息入れ、この日最後の芝尻山(ドンデン山の最高峰:ドンデン山と言う山名の山はない)を一気に登る。
両津湾、真野湾、国中平野、小佐渡の山々、角田山・弥彦山・国上山の西蒲三山、菅名山塊、粟ケ岳、五頭山塊、二王子岳等々の山々が鮮明に望まれる。
アオネバ十字路を過ぎ、”マトネ”の登りに差し掛かるとシラネアオイ、サンカヨウが登場。写真タイムをとりつつ道を急ぐ。 天狗の休場を通過し、急登はほぼ終わったと安心していたら。あやめ池への登り(縦走路用登山道:新しい)が非常に苦しく誤算となった。しかし、メンバーの足が揃い、また、ミネザクラ、カタクリ、シラネアオイ等々の応援もあり順調に踏破。
金北山直下の雪渓も難なくクリヤー。予定より5分早く山頂へ到着。両津湾、真野湾、国中平野、小佐渡の山々の景色を楽しみながら昼食。タクシー会社に下山が14:00に早まることを連絡。 この日は水の消費量が多く、メンバーの多くは不足気味。ブナ林の下の沢は祓川、大量の清水が数カ所から湧出。全員喉を潤し出発。 帰りの船中では、しばしの宴会。今回の山行を振り返りつつ楽しい時間を過ごしました。天候(晴れ、涼風)、お花、メンバーに恵まれた会山行でした。バンザイ!! (おわり)
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