会山行紀行文 10.11.23日(火)晴れのち雨
〜24日(水)曇りのち晴れ
NO.132
丹沢山・1567m
参加者17名
(男7・女10)
2044 S/H

≪コースタイム≫
(23日)新潟駅600=大倉登山口12201332(塔ノ岳登山口)−見晴茶屋1402−駒止茶屋1446
    花立山荘1603−尊仏山荘1645(泊)

24日)尊仏山荘614−丹沢山山頂717732−尊仏山荘829−見晴茶屋1028−塔ノ岳登山口1053
    −バス停11151220=新潟1930

 晩秋の富士山を見ようと会山行の丹沢山ツアーに参加させてもらった。仕事、個人的な事情などで山登りは三ヶ月ぶり、悪天候が続き、満足にトレーニングもできず、もしみんなに迷惑をかけたらどうしょうと、当日が近づくにつれ不安の日々、気はどんどん重くなったが、運を天にまかせて当日を迎える。

11月23日(晴れのち雨)
 暗い雨降りの中で新潟市を定刻に発車したバスは、長いトンネルを越え関東地区に入る。
青空の世界へ入って、高速、一般道、また高速と6時間をかけて丹沢山のメインルート大倉登山口に。ここは学生時代、何度か訪れているのだが、40年近くの歳月は当時の面影をまったく残していなかった。ここから始まる山登りも何度か経験しているのだが、まったくの登山道の変化、時代の流れを感じさせた。ただ登山道沿いにびっしり生えていた熊笹だけが当時を忍ばせた。

 バスから降りて昼食の後、道を間違うというトラブルがあり、ふたたびバスに乗って塔ノ岳登山口まで。ロスした時間は約30分。

できたての橋を渡る(登山道と逆方向)

登山口を探す

塔ノ岳登山口より登る

 道は初めから急な階段状の道、そこから緩くなり杉林の中を進む。そこを抜けるとブナ、モミの木が現れ、周りの山の紅葉も望める。緑に黄、そして赤とのコントラスが久しぶりに汗をかいた体を癒してくれる。この日は晴天に恵まれた祭日のためか、多くの登山者とすれ違う。

最初の休憩場所

スギ林の尾根道を進む

紅葉の中、木道を歩く

 道は広く整備され、すれ違いにはなんの支障もない。ただ途中から延々と続く木で作られた階段には閉口した。登りはまだなんとかなるが、翌日そこを下ると思うと憂鬱になる。
 花立山荘手前からガスが発生、しばらくして雨になった。登りだけの長丁場、おまけに終点に近づくにつれ急登になった。ここが最後の踏ん張りと、一歩一歩疲れきった足を進める。暗くなりかけた頃、ようやくその日の宿「尊仏山荘」に到着。

紅葉と落葉の中を

山荘での美女軍団

重臣の打ち合わせ

濡れた衣類をストーブの周りに干し、定番のカレーライスの夕食、このカレーが実に美味しかった。100人以上収容できると聞いていた山荘、この日は25人くらいの収容とか、小屋自体も暖かく、ゆったりと寝ることができた。


(尊仏山荘名物カレー)

11月24日(曇りのち晴れ)
 次の日、ガスの中を丹沢山へ、こんなガスの中、ただ山頂を極めるためだけにと憂鬱な気分。しかしどうしてどうして、途中、東の空のガスが少しだけ晴れ太陽が昇るのを見ることができた。たまたま、その場所だけさえぎる木々がなく我々の運の強さを感じた。

ガスの中の尊仏山荘

雲海の上からご来光

丹沢山頂。まだ富士山は望めず

 やがて到着した丹沢山の山頂では最初、富士山は見えなかったが、集合写真を撮って、何気なく富士山の方向を見ていたら、少しずつその姿を見せてくれ、しばらくしたら、とうとうまったく雲のかからない、真っ白い雪に包まれた全容を現した。一年ぶりの白い富士山に感動した。

富士山

丹沢山の帰路 塔ノ岳を望む

雪をかぶった富士山

 尊仏山荘まで戻ったが、このころ再び山はガスに包まれていた。そのため塔ノ岳山頂での集合写真は撮れなかった。ここから昨日登ってきた急な階段状の道を降りる。途中からガスは消え、青空の中、登山口までルンルン気分で戻った。

紅葉の中を下る

紅葉の中を下る

 平日だというのに多くの登山客とすれ違う、昨日は励まされ今日は励ましてやる、山のエチケット。お土産は階段を下ったことから翌日に発生する筋肉痛。トレーニング不足を感じた。

 Fリーダーはじめ、同行したいただいた普段の行いのいい皆様方、おかげさまで、あんな悪天候の中でもご来光も富士山も見ることができました。

 来年もその運を維持して一緒に山に行けたらと期待しています。ほんとうにありがとうございました。






(丹沢山頂での集合写真)