曇り時々晴の中、霧久保沢駐車場で支度をし、軽くストレッチなど、準備を整え、林道ジャリ道を歩く。道幅は広く、ゆるやかな登り。
水の音を聞きながら、大きく新呼吸、みずみずしい森の中を歩いていると、登山道入口山頂まで2kmの道標、途中ざわめいているので頭を上げてみると、目の前に登山道を走り抜けるシカの姿が見えた。シカは道を渡ると立ち止まり、こちらを観察してから走り去った。一瞬の出逢いでした。
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道幅が広くて気持ち良く、1時間程進むと森の巨人たち100選の「こぶ太郎」に出逢う。
樹齢250年のトチの木の事で、「木の実は大切な食べ物。木の実とは、くり、トチの実、くるみの事で大切にされ、残すように努めた」と記されている。愛称は町民から寄せられたとのこと。
こぶ太郎を過ぎると、急な登り坂に変わる。
徒歩5分程の所に、こぶ太郎より樹齢が古く幹廻りも大きい、「大王トチの木」があった。
ガレ場の上に原生林の落ち葉が積り、登山道が分かりずらい個所もあったが、大王トチの木を撫でて力をもらって、元気良く登る。
(森の巨人「こぶ太郎」)
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ピンクのリボンを頼りに急な登り坂をゆっくり、1時間30分で山頂到着。
昭和57年浩宮様登山記念碑、うす曇りだが、空気が澄んでいるので、山が青いシルエットのように遠くまで360°幻想的に見渡せる。
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山頂にて1 |
山頂にて2 |
登る途中での風は感じなかったものの、しばらく山頂からの風景に見とれていたが、山頂は風が強く寒さも感じる。少し下りた所の広場でお待ちかねの楽しい昼食。
山で食べるお弁当はどうしてこんなに美味なのかしら・・・。
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山頂から望む、八ヶ岳連峰の絶景 |
食べる物を食べたら、寒くなってきたので、早めの下山。
しばらく行くと大きな岩を下り、急なガレ場に落ち葉の積もった道。足元の悪い下山道に五感を全て働かせ、へっぴり腰で下山。
サブリーダーの「もう少し行くとゆるやかな下りですよ〜」の声掛けに励まされ、注意力フル稼働での下山。五感を使ったおかげでシャキッとした頭に水の音が聞こえてきた。
あたりを見渡すと、木々の色付きもなばらになり、沿道はシダとコケむした石に疲れが癒される。ふかふかの腐葉土の道は心地良く、どこまでも歩けそうな気がする。
登山口の槙沢駐車場が見えてきた。帰りのバスに乗り込み、出発すると山行終わりを待っていたように雨が降り出した。
バスで15分程の臼石荘で汗を流し、マイクロバスに乗車。どちらかと言うと私は会話は得意ではないが、新潟までの長いバス時間、賑やかな声や楽しそうな雰囲気の中で、明日への活力が湧いて来るような感じがしてきました。
(おわり)
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