会山行紀行文 10.10.19日(火)
〜20日(水)
曇り時々晴れ
NO.118  
大日ヶ岳・1709m
位山・1529m
参加者15名
(男3・女12)
769 Y/H

                                          *画像は、リーダー1866・S/Tの提供です。

≪コースタイム≫
10月19日 新潟駅南口6:00=北陸道・東海北陸道=ひるがの高原SA10:50=ダイナランドスキー場登山口11:35〜
       ゲレンデ終点12:30〜前大日13:25〜大日ヶ岳(13:45-14:20)〜前大日14:35〜ゲレンデ終点15:10〜
       登山口15:45=ひるがの分水嶺公園=荘川桜=平瀬温泉17:15(泊)
10月20日 平瀬温泉7:30=清見IC=高山市=モンデウススキー場登山口9:25〜リフト終点10:05〜太奈山10:25〜
       天の岩戸11:25〜展望広場・昼食(11:35-12:15)〜位山(12:20-12:30)〜天の泉12:40〜太奈山13:25〜
       リフト終点13:45〜登山口14:10=高山市=入浴=数河高原=富山IC=新潟駅南口21:15


           〜〜〜飛騨の200名山・2座を訪ねて〜〜〜

(10月19日)大日ヶ岳

 北陸自動車道・東海北陸自動車道をひた走りに走って、車中で昼食を済ませ正午前にダイナランドスキー場に到着した。5時間を超える長い道中であった。
 スキー場が登山口になる山は注意を要する。まず登山口が解かりずらい、またゲレンデ登りは見た目以上に急坂でしんどいものだ。

ひるがの高原SAからの大日ヶ岳 ゲレンデを登る ようやくゲレンデ上部に到達

 だだっ広いゲレンデの小石交じりのガラガラ道を、1時間も歩いてやっと山道に取り付いた。
やれやれと思ったのも束の間、背丈ほどの笹が覆いかぶさる道を泳ぐように進むこと15分。突然目の前が開け、見事に色付いた自然林が現われた。期せずして感嘆の声があがる。或いは藪こぎも計画のうちかと勘ぐるほど意表を突かれた。

膝に優しい登山道が続く 木漏れ日の中を登る 前大日から大日ヶ岳を望む

 ウルシやカエデの赤、ブナの黄葉が混在して美しい。天気は上々。気分も最高。進むほどに前方に前大日が見えてくる。前大日の頂上近くで三人連れのパーテイに行き合う。「もうすぐですよ」と声を掛けていただく。なるほど、すぐ目の前に大日ヶ岳が望まれる。前大日もそうだが、この山塊は笹が多く、笹の緑と紅葉のコントラストが絶景で、やはり秋がお勧めの山である。

 13時45分、大日ヶ岳山頂に到着。一等三角点の山だけあって眺望は素晴らしい。

 ここには名前の由来である大日如来像が祀られていた。それぞれ記念写真を撮ったり周囲の山々を名指したり、短時間ではあったが、十分に頂上からの景観を楽しみ下山する。







(大日ヶ岳山頂での集合写真)
左から一の峰、二の峰、三の峰、別山、白山の連山が広がる
 下山後は国道156号を北上、ひるがの高原で分水嶺公園に立ち寄ったり、御母衣ダムや荘川桜を車中から楽しむなどしながら、今晩の宿・平瀬温泉の静心庵へ。

 ゆっくりと温泉に浸かって疲れを取った後は、飛騨牛の夕食。いつもの楽しい交歓会でした。




(ひるがの高原・分水嶺公園)

(10月20日)位山  

 朴葉味噌やソバガユ、堅豆腐などの飛騨料理で朝食を済ませ、モンデウススキー場の登山口に到着した時には9時をまわっていた。本日の登山口もスキー場であるが、オフシーズンには放牧場になるらしく、『平瀬温泉』の宿で食べた飛騨牛の弟分らしい牛を見かける。
入り口には標識も設置され、ゲレンデ脇には歩き易い登山道が整備されていた。

ススキの広がる登山口 ゲレンデを登り詰める ゲレンデ上部からの展望

 歩き始めに雨がぱらついたがすぐに上がる。暑くなく山歩きには丁度良い。ゲレンデをジグザグに40分も歩くと待望の山道である。刈り払いも充分で道幅もゆったりしており、落ち葉フカフカの歩きやすい道が続く。
 歩くほどに、昨日の大日ヶ岳と比べ、林を彩る紅葉が微妙に違うことに気が付く。曇り空を差し引いても地味でシックなのである。この森の植生がカエデ類が少なく、ミズナラやブナ・クリ等のブナ科の落葉樹とヒノキ等の常緑樹が多いせいであろうか。特に栗の木は他では見られない見事な大木が多く、圧倒的な存在感を持って登山者に迫ってくる。

歩きやすい登山道 六稜鏡岩 御手洗岩
門立岩 尻立岩 御魂岩

 位山は水無神社の御神体であり、昔から霊山として信仰の対象とされてきた山であるという。登山道の随所には御手洗岩や天の岩戸等があって、伝説豊かな山なのである。
 山頂近くには、”天孫降臨”伝説の残る”天の岩戸”があった。

天の岩戸 山頂 天の泉

 山頂一帯は広々とした台地で、ドウダンツツジの群生地である。残念ながら盛りは過ぎていたが、ツツジの紅葉をめでながらの昼食は格別であった。
 下山にかかる前に、頂上直下の””天の泉”に立ち寄る。小さな湧き水を想像していたが、それは予想に反して立派な木造の屋根を持つご神水だった。口に含むと柔らかな、真に甘露な味がした。

 ここは二百名山でもあり、山頂までゆるやかで快適な道がつづき、家族連れでも楽しめる素晴らしい山である。

 今日はいくら平日とはいえ、一人の登山者にも出会わなかったのは不思議であった。おそらく岐阜県には良い山が山ほどあるのであろう。

遠路ではあるが、目一杯楽しんだ二日間であった。






(位山山頂での集合写真)