会山行紀行文 10.9.5日(日)
NO.97  上州武尊山・群馬県
(じょうしゅうほたかやま)・2156m
参加者26名
(男14・女12)
2064 Y/S

≪コースタイム≫
  新潟駅南口6:05=川口SA7:20=水上IC8:158:55武尊神社駐車場9:07武尊山登山口9:55〜手小屋分岐11:05
 行者ころげ(鎖場)12:20
沖武尊山頂(13:20-13:55)〜田代分岐15:55〜 武尊牧場スキー場17:35花咲温泉
 (18:05-18:45)=沼田IC19:15=新潟駅南口21:45

今年は観測史上最も暑い夏でした。7月の梅雨明け後、連日好天が続き、気温も鰻登りでした。このことは、山登りにとっては基本的には歓迎すべきことですが、その半面暑さに苦しむということになります。
 9月5日の山行当日も快晴でした。6時ほぼ定刻に新潟駅を出発しましたが、北陸自動車道の中之島見附―長岡IC間が事故のため通行止めになっており、一般道に迂回せざるを得ず、約30分ロスしました。
 参加者は26名でしたが、現地の道路が狭いため大型バスが使えず、補助席込みで28人乗りのバスで、車中はやや狭い状況でした。(お陰でバス賃は安かったのですが…。)
なお、今回の山行申込は約40名だったとのことです。人気のある山だと実感しました。

車中で甚野リーダーから、武尊山が百名山で、その昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)親征の前線基地であり、山頂付近に銅像が建っていることが紹介されました。また、天気が暑く、稜線に上がるまでかなり汗をかくことが予想されるため、十分な水分補給に努めること、スズメバチの活動が活発な時季であり、ハチに出遭っても刺激しないようにすることなど注意がありました。
 その後遅れを取り戻し、ほぼ予定通りの8:50頃に武尊神社駐車場に到着。支度をして9時過ぎに出発です。

出発前の準備風景

朝日の中を出発

行者ころげ@

暫く林道を歩いた後、登山道に入ります。
一部に急な箇所もありますが、さほどきつい登りではありません。が、とにかく暑い。歩いていて汗が止まらない状態でした。

 少し遅れがちなメンバーはリーダーのすぐ後ろに付いてもらい、原生林に囲まれた登山道をゆっくり目のペースで登ります。

行者ころげA

頂上はもうすぐ

和やかな昼食風景

 所々で休憩をとりながら進み、12:20頃に本日のハイライトである「行者ころげ」の最初の岩場に着きました。梯子と鎖のある急な岩場を、一人ずつ順番に慎重に登っていきます。急な岩場を4〜5箇所越えて、ようやく稜線にたどり着きました。ホッと一息です。

見晴らしの良い稜線から遠くの山々を望みながら更に暫く登っていき、予定より約50分遅れで沖武尊山頂に全員無事到着しました。少し時間が遅かったせいで頂上には誰もおらず、楽山会の貸し切り状態です。
 山頂には木陰がなく、おまけに風も弱かったため、かなり暑さを感じましたが、皆さん持ち寄ったおかずや果物等を交換しながら楽しいランチタイムを過ごしました。

剣ガ峰方面を望む

日本武尊像

前武尊方面を望む

山頂からは遠く浅間山、榛名山、谷川連峰、至仏山などの山々を見渡すことができました。沖武尊からはアップダウンも少なく、ほぼ下りの道を行きます。下り始めてすぐの所に、堂々とした日本武尊(やまとたけるのみこと)の銅像が建っていました。像の前で、登山の無事を願って祈ります。

前武尊との分岐を左に折れ、武尊牧場へと向かいます。下りにも急な岩場がありましたが、両脇が谷底まで切れ落ちているような岩場ではなかったため、あまり恐怖を感じることはありませんでした。

三ツ池脇を通過

中ノ岳分岐

牧場スキー場は遙か彼方です

田代湿原分岐に着いたのは午後4時頃で、分岐を過ぎると薄暗くなってきました。武尊山には熊が多いと聞いていたので、熊笹の生い茂る登山道でバッタリ出くわすのではないかと少し不安もありましたが、賑やかな楽山会一行の前に熊が現れることはありませんでした。

下りの岩場

ようやく牧場に到着

牧場の風景

順調に下り、もう暫くで牧場スキー場という辺りで、突然、「ドッシーン!」という音を立てて、登山道をふさぐように大きな枯れ木が倒れました。ちょうどメンバーが通り過ぎた後だったので、大事には至りませんでしたが、ヒヤッとさせられる場面でした。山では何が起きるか分かりません。油断大敵!。

今回の山行で出会った花たち

牧場スキー場に着いてからは、牛の放牧されている草原の道を下りました。
スキーで降りればすぐの道も、なかなか歩き甲斐がありました。ヤナギランの咲く脇を通り過ぎ、放牧されている牛たちとご対面。つぶらな瞳が印象的でした。

17:30過ぎにリフト乗場駐車場着。

 時間がだいぶ押していましたが、やはり温泉入浴してから帰りたいというメンバーの声を受け、花咲温泉に入浴。汗を流してさっぱり爽快な気分になりました。

 帰りの車中では、田中SLの口笛演奏や他のメンバーの歌声も聞かれ、和やかな雰囲気の中、登山の余韻に浸りながら新潟駅に戻ってきたのでした。          (おわり)


(山頂での全員集合写真)