会山行紀行文 10.8.18日(水)
〜20日(金)
NO.90  
白木峰・1596m
笠ヶ岳・2898m
参加者19名
(男8・女11)
1818 T/N

                              *画像提供は、リーダーの1878 T/Oさん、1958 T/Jさんです。

≪コースタイム≫
 8月18日 新潟駅南口6:00=北陸自動車道=白木峰登山口10:55〜白木峰(11:35-12:10)〜白木峰登山口12:40
        =栃尾荘15:30 (泊)
   19日 栃尾山荘5:20=駐車場5:40〜登山口6:45〜杓子平(10:35-11:10)〜笠ヶ岳山荘13:40 (泊)
   20日 笠ヶ岳山荘4:20〜笠ヶ岳山頂4:35〜笠ヶ岳山荘・朝食(5:30-6:05)〜笠新道分岐7:10〜杓子平8:10〜
       登山口10:45〜駐車場11:30=入浴・昼食(11:50-13:10)=新潟駅南口18:00

(8月18日)
 新潟駅を予定通りに出発して、目指すは白木峰(富山県)です。高速を降りてから、何度も交差点を過ぎ、細い林道の九十九折れを登った先が狭い駐車場。よく手入れされた登山道でした。
白木峰山頂 山頂からの草原風景 山頂からの風景
 駐車場から登り出して間もなく頂上となり、360°のパノラマの中を涼しい風が吹いて素晴らしい昼食タイムとなりました。 

山頂部は見事な草原、木道歩きを楽しんで下山しました。









(白木峰山頂での集合写真)
 後は一路、明日の北アルプス・笠ヶ岳登山に備えて、今夜の宿へ奥飛騨温泉郷・栃尾温泉「栃尾荘」へと急ぎました。

(8月19日)
 栃尾平を出発し、駐車場に到着。笠新道の登山口までは林道歩きでした。
途中にヘリポートがあり、山小屋への荷揚げしょうか?、ちょうどヘリコプターが到着する場面に遭遇、関係者の方から”止まれ”の指示を受けたこともあり、ゆっくりと見物しました。そのプロペラの風の勢いの強いこと。
皆さんの中から「初めて見た」という声も聞かれ、ちょっと得した気分になりました。

 まもなく登山口に到着。登山口の水の冷たくて美味しかったこと!、身体に英気を採りいれて登り開始。
登りはしっかりと太陽と仲良くなり、風の無い急坂の連続を汗も滴るいい男たちといい女たちが、周りの風景を見ながら頑張り、杓子平に到着。ホッと一息の昼食ランチタイム。
2000m地点から槍、穂高を望む 笠が岳への尾根を登る 杓子平から笠が岳を望む
 食事後、歩きだしてしばらくすると、ウサギギク、フウロ、キキョウ等の花も出てきて、元気をもらいます。そして、稜線の笠新道分岐。「ここまで来れば、こっちのものよ」の一声に、一同大笑い。ここからは快適な尾根歩きとなる。
「雨が当たった!」という声で、ザックカバーを着け、急ぐ。 
  ・・・・・・と、歩みが停まる。
「どうしたの?」と前を見ると、ライチョウ君が登山道の真ん中にいるではありませんか。心優しいリーダーは、行くに行けずライチョウ君が動くのを待っているのです。待てどもライチョウ君は動く気配がありません。仕方なく遠巻きにして静かに歩き出しました。

 やがて山小屋が見えてきました。
小屋手前に美味しい水があると言うので、水を飲みたい人たちは水場へ。水の要らない人たちは、そのまま山小屋へ。
頭の芯がツ〜ンとくるほど冷たくて、その水の美味しかったこと。ある人曰く「酒より旨い!」・・・・・と。
他の人に頼まれたと何本もペットボトルに水を入れる人。 そうこうするうちに、雨がポツリ! 幸いにも、今回の山行で雨はあの時だけで、大降りしなかったのですが、「さぁ大変!」と小屋へ急ぐ。
 小屋までの距離はわずかなのに、雨足の方が速い。すぐだからと、合羽を着ないで急ぐ。上半身はシャワーを浴びたよう。
一緒に急いでいた人達と、「道草はするものじゃないね」と玄関前で苦笑い。とんだ一幕でした。

(8月20日)
 笠ヶ岳登頂とご来光。
笠は小屋を出るとすぐ右手に、ズッシリと雄大にそびえています。頂上から見る槍、穂高連峰、雲海・・・言葉に言い尽くせないほどの感動です。
槍が岳の夜明けの詩 槍ヶ岳のご来光 薬師岳 剣岳、立山、水晶岳、鷲羽岳、赤牛岳、双六岳等も見えました
日の出前のパノラマ写真(左に槍が岳の稜線・大キレットを挟んで右に穂高連峰)
 もうひとつの感動がありました。参加者の伊丹ケイ子さんが、今回の笠ヶ岳が日本百名山の100座目の登頂!、見事100名山完登となりました。
 いろいろな思い出が交錯し、万感の思いで胸がいっぱいになられたのでしょう。眼が潤んでいらっしゃるのを見て、私も胸がいっぱいになり、目頭が熱くなりました。
 皆で伊丹さんを囲み、「100名山完登おめでとう」の横断幕を手に、記念写真をパチリ!
笠ヶ岳山頂での集合写真 ケイ子さん、百名山登頂おめでとう!
しばらく待ったものの、日の出の時間になっても太陽は現れず、下山。
下山にかかってしばらく歩くと、太陽が・・・穂高連峰が高すぎたのでしょうか?
ご来光は何時見ても思わず手を合わせたくなります。

 満足して小屋に戻り、朝食。 そして、下山開始。
朝は天気が良かったのに、しばらく行くとガスってきました。でも、山並みに沿って流れていくガスのきれいだったこと。
また、杓子平では一時ガスが取れ、小屋から見るのとはまた違った秀麗な笠も見ることができ、満足して下山しました。
帰りのバスの中は、「百名山達成おめでとう」の祝賀パーティとなりました。       (おわり)