会山行紀行文 | 10.7.31日(土) 8月2日(月) |
NO.83 白馬三山縦走・2932m |
参加者23名 (男13・女10) |
2040 K/K |
*画像の一部は、1341M/N、1396H/K、1958T/Jさんの提供です。
≪コースタイム≫ 31日 新潟駅南口(6:00)=猿倉(10:15)〜白馬鑓温泉(15:10)
1日 白馬鑓温泉(6:50)〜稜線分岐(10;15)〜鑓ヶ岳(11:10)〜杓子岳(12:20〜13:00)〜白馬山荘(14:30)
2日 白馬山荘(6:45)〜白馬岳(7:10)〜三国境(8:00)〜白馬大池(10:40〜11:30)〜栂池高原駅(15:15)
=新潟駅南口(20:00) |
カ・ン・ド・ウの三日間! 雲上の鑓温泉・植物の宝庫の山々を訪ねる山旅
7月31日(土) 白馬鑓温泉小屋へ
いよいよ白馬登山の基地、猿倉荘へ。憧れの白馬三山縦走への期待に、胸がたかなります。猿倉荘の前で、リーダーからお話が
あり、出発。
林の中の道を歩くとすぐに、大雪渓への道を分け、私たちは鑓ヶ岳へ進みます。風もなく蒸し暑い中、水場でホッとひと息。白馬
三山の眺めが良いという昼食の小日向のコルでも、ガスがかかって見通しはよくありません。
雪渓をトラバースし、アイゼンをつけて直登します。今年は残雪が多いとのこと。向こうの雪渓では、クレバスが大きな割れ目を
覗かせていました。
湯けむりが見え始め、今日の目的地、白馬鑓温泉小屋に到着です。ここは、白馬岳からも猿倉からでも4時間以上かかる雲上の温泉
です。日本一の天然湧出量を誇る、登山者だけが味わえる山の温泉とのこと。超満員の登山者でごったがえす中、すぐに温泉に入り
さっぱりしました。 ゴクラク・ゴクラク・・(*^_^*)
猿倉荘前 いざ出発! | 今年は残雪の多く残る雪渓 | 湯けむり上がる白馬鑓温泉小屋 |
露天風呂内湯でさっぱり | 満々と湧き出す源泉 | クルマユリ |
8月1日(日) 鑓ヶ岳・杓子岳・白馬山荘へ
ようやく晴れ間が出てきました。これから、鑓ヶ岳への登り3時間、だいじょうぶかなと思いつつ出発。
見上げるほどの鎖場が続きます。慎重に慎重に。見たほどではありませんでしたが。そして、また雪渓。楽しみにしていた大出原の
お花畑は、あいにくガスがかかっていましたが、しっとりと花や葉が濡れて、また味わい深いものでした。斜面に広がるお花畑に
「うわーっ」「きれーい」の歓声。 リーダーが写真タイムをとってくださり、みんなパチリパチリ・・
鎖場が続く | ガスの雪渓を進む | コマクサ |
大出原のお花畑 | ハクサンコザクラ | ようやく稜線へ |
ようやく稜線へ。風も強くなり雨具を着込みます。
鑓ヶ岳山頂の感激を味わう時間もあればこそ、集合写真を撮影してすぐ下りました。どんどんどんどん下っていきます。
・・・ということは、この分登り返すのか?と、思いつつ・・・・・。案の定、急な斜面をあえぎあえぎ登り、平坦な稜線(左右は
きれているが)を進んで杓子岳へ。昼食タイムです。
隠れ場のない所での、お花摘み新人研修??で、大笑いのハプニングも。
またまた、どんどんどんどん下っていきます、ガレ場で足元をとられて転びそうになりながら。かなり下ってからの登り返しはきつい
もの。「もうすぐ、山荘だよ。ガンバレ!」の声に励まされました。
見通しがなく「いつまで続くのか?」と思う頃、ひょっこりと山荘が。 「ヤッター!」
到着時は、急な天候変化に備えて雨装備でした。
乾燥室で濡れたものを乾かしてから、まずは本格生ビール(缶ビールではありません、念のため)で反省会。O嬢の手品披露もあり、
盛り上がりました。
やがて「オーイ!晴れたぞ!!」の声で、みんな外へ。憧れの白馬岳山頂が、青空の中にくっきりと! そして振り返ると、苦労
して登り下りした鑓ヶ岳・杓子岳が!!、ガスで見えなかった登山道がはっきりと見えます。
「こんなすごい所を歩いてきたんだな〜」と、初めての私は感激。偉大なる我が足に感謝です。ガスの中を歩いて来ましたが、最後
には、晴れた澄み切った山容を見せてくれました。がんばった私たちへのご褒美をちゃんと用意してくれたのですね。
雨の白馬山荘 | 反省会で盛り上がる | 青空の白馬山頂 |
今日の行程を振り返る、白馬鑓ヶ岳・杓子岳 | 立山連峰・劔岳を望む |
眠れない私は、山荘の外へ。富山の明かりが輝いていました。そして、花火のおまけ付き。
小屋泊まりの楽しみの一つ、星空観察。降るようなとは行きませんが、「夏の大三角」もさそり座も確認できました。
8月2日(月)白馬大池を通り、栂池自然駅へ
4時起きでご来光 | 振り返る山荘・遠くに立山連峰 | ヘリコプターの物資輸送 |
快晴の中わくわくしながら出発。爽やかな稜線歩きとお花畑に感激!感激!
三国境・小蓮華山へ快調に足が進み、振り返るたびに稜線やこれまでの山々の威容が見えます。
そして、ハクサンイチゲなどのお花畑!
紺碧の中の白馬山頂 | 振り返る山々 | ハクサンイチゲの群生に歓声 |
長い雷鳥坂を下ると、白馬大池に到着。大池の深い青と静かな高山の空気、お花畑に心癒されます。
ゆったりと昼食をとると、「ここから先は岩の難所!踏み外さないように緊張して!」とのリーダーの声。ストックをしまい、
寝不足の私は大丈夫だろうかと思いつつ、いざ出発。
乗鞍岳は安山岩のゴロゴロした岩山。足を踏み外さないように、息もつかず岩を飛び渡りました。でも、おもしろかった!
乗鞍岳からも急な長い岩の道。途中、他の登山者がシーッと指さした先には・・・オコジョ! チョロチョロ出たり入ったり
していたようですが、私の前の人でもぐってしまい、私は見ることができませんでした。残念!
ようやく、木道が見えホッとする。なおも延々と下り、栂池自然園到着。 下界は暑い!(1850bですが)
栂の湯でさっぱりと汗を流し、ビールを買い込む。三日間の自分へのご褒美、みんな大缶でした!!
無事、全員下山できたことは何よりでした。 計画・メンバー統率のリーダー、未熟な私たちに声をかけてくださった班長・SL、大金を持ち弁当購入まとめなど細かな仕事の多かった会計、安心の救急係・・そしてご同行の皆様本当にありがとうございました。 憧れの山行、満足感充実感でいっぱいです!(おわり) (PS) 肝心の三日目デジカメが使えなくなり写真が少なくなりました。 新潟に帰って暑い暑い! 今までいかに雲上の楽園にいたか実感。 た。 (白馬山頂で全員集合) |