会山行紀行文 10.2.20(土)
天候/吹雪
NO.7  
笠峰・484mm
参加者31名
(男16・女15)
1862 Y/I

コースタイム≫
  新潟745920上高柳93710:08登山口−1033鉄塔−1215笠峰122213:12登山口
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1339上高柳七谷コミュニティーセンター(入浴、昼食)140015301700新潟

笠峰は、白山、宝蔵山、権ノ神岳、粟ケ岳と続く稜線から西に張り出した尾根にあるピークです。
地図には山名は出ておりませんが、標高483.8mの手頃な里山です。標高の割には展望の良い山で、東側は白山から粟ケ岳の山々、西側一帯は越後平野が広がっています。南には守門岳も望める絶好のロケーションです。山容はなだらかですので冬はスノーシュー歩きには最適な山として人気もあります。

広い雪原と化した田圃道を、高柳川沿いに出発しました。

先頭は辛いラッセル、最初はリーダーが引っ張りましたが、30人が通った跡はごらんのような立派な道に変身です。でも、吹雪のため、4時間後にはこの道も消えかかっておりました。

第一目標の鉄塔でしばしの休憩後、31人の元気な仲間たちは再び登り始めました。

この辺りは、山に遮られて風は穏やかでしたが、天候は優れません、予報は1日中雪マークでした。

稜線に上がるとこのような雑木林が続きます。

本来なら気持ちの良いブナ林、梢の間からは白山や粟ケ岳などが見えるのですが、今回はお預けです。

なだらかな稜線を交代でラッセルしながら進んで行きました。

 今回、この山に会山行が行われました。人気度も高く、この時期としては沢山の方が申し込まれ、31人の大所帯の山行になりました。ただ、この日は天候が思わしくありませんでしたので期待した展望は望めませんでした。その上、稜線に上がると猛吹雪、寒さに堪えながらの山歩きになりました。

間もなく頂上ですが、見て下さいこの写真、雪が真横に走っています。

風速1m/sec上がる毎に体感温度は1℃下がると言われています。従ってこの時の体感温度は恐らく氷点下10℃を下回っていたと思います。とにかく寒かった。

12時15分頂上に到達。

ここでお昼の予定でしたが、猛吹雪とこの寒さの中ではとてもここに留まる気はおきませんでした。

とりあえず証拠写真を撮って降りようというリーダーの声は天使の叫びでした。

その写真がこれですが、皆さんどんな顔をしていたのでしょう。

ピースサインをしている余裕の方も何人か居られますね。立派です。

 頂上ではお昼を食べるどころか、写真を撮るや否や早々に下山せざるを得ませんでした。でも、新潟の冬の山はこんなことは当たり前です。
 晴れるに越したことはありませんが、今回、厳しい冬の山を体験する良い機会になったように感じます。
雪も深く、交代で前に出てのラッセルはきついものでしたが、それでも和気藹々、チームワークの取れた山行でした。 

人数確認の後、はぐれないよう1列縦隊で下山です。

お腹は空いていましたが、皆足早に降りて行きました。

ここまで来れば登山口の林道まであとわずか。

今回は冬山の厳しさを味わう山行になりましたが、これはこれで貴重な体験になったことでしょう。

楽山会の仲間たちはどんな場合でも強く愉快な仲間たちです。

この日歩いた軌跡です。標高差360m、歩いた距離6.3Kmの厳しい冬山の山行でした。

山でお昼を食べることは敵いませんでしたが、下山後加茂の”七谷コミュニティーセンター”で冷えた身体を暖めた後、遅いお昼を楽しく戴きました。厳しさと楽しさを味わった1日でした。   (おわり)