会山行紀行文 09.10.18(日) NO.44  朝日山(小千谷)・341m 参加者15名
(男性3:女性12)
1585 S/O

≪コースタイム≫
 新潟駅南口8:00=小千谷IC9:10=中越地震跡=浦柄神社駐車場(9:40-10:00)〜恢興の道・登山口10:10〜
 東軍兵士の墓10:40〜朝日山頂上(11:10-12:10)〜東軍兵士の墓12:25〜恢興の道・登山口12:40〜浦柄神社駐車場
 (12:45-12:55)=道の駅・ちぢみの里(13:05-13:20)=船岡公園(13:35-14:10)=魚沼神社(14:25-14:40)=
 小千谷IC14:45=新潟駅南口15:50

登山道脇の養鯉池

 最初に小千谷市内の、5年前にあった中越地震で大きな岩が落ちてきた岩石を見せてもらった。
次に、朝日山の登山道入り口・浦柄神社境内で慶応5年、戊辰の役で朝日山で戦死した”東軍二十一士の墓”に酒をかけて参拝する。そして10時、心配された雨もなく、神社駐車場より歩き始める。養鯉池が幾つも右側に見える。

 約10分歩いて恢興の道に入る。地震後、地元有志によって切り拓かれた登山道である。
紅葉が少し始まり、ホウノキの大きな落葉の上をカサカサと歩きながら”むかご”を採る人もいて、みんな楽しそうだ。道端には、リンドウ、アキノキリンソウ、野菊等が咲いていた。一時間弱で頂上に着いた。

 山頂での昼食は、朝日山にちなんで銘酒「朝日山」で乾杯した。いつもより旨い!と感じた。
山頂には戊辰戦争の資料館があった。屋上が展望台となっており、眺望は360°、信濃川の流れ、周辺の山や山古志方面の棚田が素晴らしかった。また、戦死者の跡が数ヶ所とフランス式塹壕や野営場があって、激戦を偲ばせた。

東軍兵士の墓(浦柄神社) 朝日山頂上(341m)にて集合写真

下山後、船岡公園に行く。
ジグザグした坂道を登ると、山頂には広場とステージがあった。戊辰戦争で長岡と小千谷周辺で戦死した西軍の墓が約200あり、参拝する。これで、今回の山行で西軍と東軍の墓をお参りできて、なにか安心した気持ちになった。

 最後に、小千谷市内にある魚沼神社に向かう。方向は確かなんだが、近くまで行っても場所が解らない。リーダーと運転手さんは大変である。魚沼神社の境内にご神木の巨大な杉の木があり、太さは大人5人が手を繋いでやっとという大きさで、幾百年経過しているのか判らなかった。
また、阿弥陀堂は国の重要文化財で室町時代に創建されたとの標示があり、歴史を感じて威厳があった。

 今回の山行に参加して、北越戊辰戦争で熾烈を極めた戦いの面影を今に伝える朝日山に行き、この目で現地を見てその時代の戦い方を少し知ることができました。
戦死された方々のご冥福を祈ると共に、戦いの無い平和な世界を切に望みます。            (おわり)