会山行紀行文 | 09.08.02(日)〜05(水)晴れ時々曇り | NO.75 北アルプス裏銀座 |
参加者18名 (男性8:女性10) |
1947 T/Y |
≪コースタイム≫ |
(1日目)
北アルプス三大急登の一つ、ブナ立尾根登山口を雨の中出発。距離5キロ、標高差1200mは予想通りの急登である。途中で動けなる前に「ザックの荷物を分散しろ」とリーダーの指示が飛ぶ。三泊四日の長い行程の始まり、一人の脱落者も出さない決意のようだ。
(烏帽子岳山頂は狭い) (烏帽子小屋前のイワギキョウ)
雨の中、悪戦苦闘の末樹林の間から烏帽子小屋が見えたとき「やったー」と声が出た。ザックを小屋に置き烏帽子岳に向かう。山頂直下にクサリ場あり、岩に挟まれるような頂上の眺望は赤牛岳以外はガスの中でした。
小屋は空いており、早速車座宴会。ブナ立急登の地獄をクリアした話に酒もすすんだ。小屋の前は一面の花畑、空には虹が掛かり、まさに天国の感じです。
(虹の出迎え) (表銀座コースの山々)
(2日目)
三俣山荘までの長い行程、昨日までの雨天がうそのような快晴、眺望は抜群!、富士山まで見えた。
最初のピーク、野口五郎岳に向かう登山道脇には高山の花々、カールの底には瞳のような池がいつまでも見えた。真っ青な空、弾む心を引き締めながら水晶小屋に到着。
このコースの山の中で一番眺望を楽しみしていた、北アルプスのど真ん中・水晶岳(黒岳)に立ちました。
槍ヵ岳、穂高岳はもちろん、立山、薬師岳から大天井、常念などの表銀座コースの山々が手に取る様でした。
(槍ケ岳との出会い) (憧れの水晶岳、野口五郎から)
(カールの瞳) (ただ、うっとり見ていました)
登山道は輝く白砂、コマクサ、チョノスケソウなど数々の高山の花が咲き乱れておりました。予想以上の素晴らしい山でした。
本日の最後のピーク、鷲羽岳を経て三俣山荘に。天候にも助けられ、11時間の長い行程を無事に終了しました。
(鷲羽岳にて最高のメンバー) (登山道は花の道)
(3日目)
昨日に続いての快晴。三俣蓮華岳を経て双六岳の山頂、ここは槍ケ岳が美しく見える。北鎌尾根と西鎌尾根を左右に従えた槍ケ岳は迫力満点。今回は西鎌尾根を割愛しておりましたが是非挑戦したいものです。
双六小屋で昼食を取り鏡平小屋に日の高い内に到着。
小屋前のベンチを引き寄せ宴会場作り、残った食料をかき集め、ビールで乾杯。
明日は下りだけのコースに気も緩み、熱燗も取り山の歌の大合唱が始まった頃、小屋の主人から「楽山会様には毎年ご利用頂いて」の感謝の言葉と、地酒・「奥飛騨」2Lの差し入れがあり、宴会は最高潮達っしました。
(尾根歩きは素晴らしい) (鏡池の逆さ槍ヶ岳)
(わさび平に無事下山です)
(4日目)
早朝の小屋脇の鏡池に映る「逆さ槍ケ岳」を堪能し、わさび平を経て新穂高温泉に全員無事下山。
初日のブナ立急登の地獄の苦しみもすっかり忘れ、奥飛騨温泉で汗を流し飛騨牛の肉で腹を満たして、バスに乗り込みました。
今回の縦走は、リーダー、サブリーダーの目配り気配りの細かい配慮で、無事に4日間を完登できました。心から感謝いたします。 (おわり)