会山行紀行文  09.07.30(木)曇り時々 小雨〜31(金)晴れ NO.TL36
大品山1404m
白木峰1596m
参加者21名
(男性5:女性16)
0812 N/M

                            *山行俳句の提供は557 T/Kさん。 写真提供は1866 S/T。

≪コースタイム≫
7月30日 新潟駅6:00=栄SA=立山IC9:00=雷鳥バレーゴンドラ乗場9:30=ゴンドラ山頂駅10:00〜瀬戸蔵山10:40〜
       大品山(11:30-12:30)〜ゴンドラ山頂駅13:45=ゴンドラ乗場14:00=立山博物館見学・雄山神社参拝=
       ゆうゆう館15:40(泊)
7月31日 ゆうゆう館7:20=登山口8:30〜白木峰山頂9:45〜地塘10:20〜木道・昼食(10:40-11:30)〜山頂小屋11:40
       林道歩き〜登山口12:30=入浴=富山IC15:00=新潟駅南口18:15

7月30日、新潟駅南口6:00発、栄Pで1人乗車、米山・有機海SAで休憩をしながら立ICで降り、雷鳥バレースキー場・ゴンドラ乗り場に到着した。ゴンドラ駅の屋根のある広い待合室は、身支度をするにはおお助かり。準備万端整えてゴンドラに乗り込み、山頂駅から登山を開始した。
途中雨がフロントガラスにあたるも、ゴンドラ山頂駅を出る時は細かな霧雨が身体にあたる程度となり、雨具を着けずに出発。

 
(ゴンドラ山頂駅)             (案内板)
 登山道は、広く・緩やかで、しかもよく整備されていた。少し登ったあたりから、立山杉の大木や若ブナの木が、いたるところに林立し、霧雨と濃いガスの中で、仁王立ちで威厳を放っていた。

 私が、すばらしいと感じたことは、このコースは子供達のハイキングコースとなっているらしく、一定の間隔をおいて、内容豊かな表示板があって、これらが面白く・参考になった。「イワウチワとイワカガミの違い」、「まむしの特性」、「動物の足跡の数々」、スズメバチの特性」などなど・・・・。

(山行俳句)    何も彼も隠す梅雨霧山深し

 
(クマさんからのお願い、カネを鳴らして教えてね)    (富山県でも、県東部にしか存在しない立山スギ)
 
濃いガスに阻まれて展望は得られませんでしたが、頂上での昼食や記念撮影の頃には薄日も射してきました。頂上で約1時間、昼食を取り、下山した。雨と濃いガスのため、黙々と登り、黙々と下った、感想の少ない一日でした。
 
(幻想的な若ブナ林)                    (山頂での集合写真)
 蛇足ですが、大品山から先の鍬崎山への登山コースについては、難所がいくつかあるとの標識があった。
下山後は、芦峅寺にある「立山博物館」で数々の立山の歴史や自然に関する展示を見学、また「剱岳点の記」で有名な「錫丈と鉄剣」も見ることができました。博物館となりの「雄山神社・中宮」にも参拝して今晩の宿「ゆうゆう館」へ。

31日は、朝食6:30、出発7:20、ハ尾町杉ヶ平の「21世紀の森」から、九十九折りの林道に入り、高度を稼いで、終点駐車場に着いた。広くはないので、ニッコウキスゲの時期などには大混雑となるのだそうだ。要注意
林道はまだ続くが、ここで立入り禁止となっている。私たちは、標識に従い、急登のコ−スを登った。
 
(8合目登山口。下山時、上部林道より撮影)      (階段を登る)
 しばらく登ると、林道に出た。リーダーから「休憩」との声に、ホットして下を見ると、乗ってきたバスや駐車場のトイレが真下に見えた。正に直登そのもので、階段に続く階段の連続であった。林道を横切ること三回目に、左横手に白木峰山荘が見え、あとひと登りだなと感じて、また階段に取り付いた。

(山行俳句)    急登の都度彩(いろ)深む山薊

  
(山上のプロムナード)                    (木道歩き)
 登りきると、大きな平地があり、ヘリ基地があった。青空と心地よい風から、至福の時をもらい、展望をほしいままに、穏やかな起伏を、足取り軽く木道を進み、頂上に着いた。頂上には、立派過ぎるほどの看板と方位板があって、展望を楽しみ、集合写真を撮って、更に先の池塘に向かって木道を歩きます。池塘には、時期が合えばニツコウキスゲの絨毯が見られるとのことだ。
 
(木道脇にはギボシの群落)                (白木峰山頂での集合写真)
 池塘から引き返し、朝ごはんが早かったので、木道が平らな地点を探し、贅沢な天上の楽園の中で、約1時間、昼食をとった。日に向かって腰掛ける人、日を背にして座る人、抹茶の野立てをする人など、天空にカラフルな21人が、人様々に、ひと時を過ごした。

(山行俳句)    地塘澄み小(ち)さき水草(みぐさ)の咲き揃う

(山行俳句)    木道の野点に揚羽二度三度

 
(地塘と浮島)                             (地塘の周囲を一周できます)
 昼食後、山荘分岐の標識まで少し戻って、右に折れ、山荘に一休みして、急登の下りを避けて、林道を歩いて駐車場まで下山した。 バスに乗り込み、山麓の大長谷温泉で汗を流し、帰路に着いた。

 
(山頂小屋)                          (登山道のクガイソウ)
素人なりにも、異常気象と感じる昨今、あちこちの山での事故や遭難が報じられている。今日は雨の登山。今朝の空は、今日もかと思わせたが、幸いにも時間とともにガスが薄れ、涼しい風を受けながら、薄日が射す上々の天気のもと、高原を漫歩することができた山歩きをこよなく愛する者にとって、雨や風で撤退を繰り返してきた最近のことを思うと、今日は最良の山登りとなった。

(別添一花名) 
オオバギボシ・ニッコウキスゲ・キンコウカ・トンボソウ・アキノキリンソウ・シモツケソウ・アカバナ・ハナウド・シシウド・シャジン・ヤマハハコグサ・トウゲブキ・ダケブキリンドウ・オトギリソウ・ホタルイ・ホッツツジ・オオコメツツジ・ショウマ・カラマツソウ・アザミ