会山行紀行文  09.07.26(日)
雨、時々曇り
NO.70
五色ヶ原
参加者23名
(男性8:女性15)
1975 E/H

                                                     *写真提供は、1919K/Sさんです。

 726日五色が原の山行に行ってきました。今回の計画は、室堂からザラ峠を越えて高山植物の宝庫・五色ヶ原に入り、黒部湖を周ってトロリーバスで室堂に戻るという、五色ヶ原山荘に泊まる楽しみな計画です。
前から楽しみにしていたあこがれの立山3000メートル級の縦走である。お天気になってくれないかな!ワクワクドキドキ・・・この日のためリュックも新調した・・・意に反して、残念!予報はあまり良くないようである。前日リーダーからの電話で、「行ってみて天気が思わしくなければ日帰りもありえる」ということでした。

 バスに乗ってからも天気は思わしくなく、今日はダメかな?とガッカリしていたところ、立山有料道路に入ってから暫くすると太陽が見え、日も射してきました。バンザイと手を上げたのは自分だけ!(はしゃいでいる)。神様お願い!と祈る気持ちに反して、1300メートルくらい上ってから、段々ガスが出始め、登るにつれて白くなってしまいました。 
 一喜一憂しながら、結局室堂では雨。バスから降り支度を始めると、「登ってみて判断します」とリーダーの声。個人的に立山三山は登っているが、このコースは初めて、雨でもワクワクする。10時半、室堂から室堂山への経由で出発する。少し行くと、「ここから急登になります」と平井サブリーダーからの言葉。大きな岩がゴロゴロ散在する中を登る。 11時浄土山到着。この辺りから雨足は強くなり、雨具もグッショリ濡れた。雨具も8年くらい使っているもので、もうダメである。そろそろ新調しなければ!靴も欲しい。
 
「晴れていればこの辺は綺麗な所です」平井リーダーの声が聞こえる。
頑張って富山大学の立山研究所までたどり着く。1205分である。ここまで来ると寒さも感じた。「五色が原山荘行きは止めて、ここから引き返します。日帰りにします」と、リーダーの決断。納得する。
富山大学の建物の陰で雨をしのぎ、
10分くらい休憩してから、一の越経由で下山した。
 

 
 歩き始めてすぐにガスが引き始め、雨も大分小降りになった。一大パノラマが眼前に広がった。すぐ前にあの神々しい立山がデンと、そびえ立っていた。右に黒部の山々、左に室堂平がみくりが池とともに美しく広がっていた。奥大日岳も見える。足元を見れば美しい花々、ウスユキソウを見つけた。他にコバイケイ、ハクサンイチゲ、ヤマハハコ、チングルマなどたくさんあった。

    
 雄大な景色と花を見ながら優雅な下り、誠に贅沢なひと時である。これ等を見ただけでも来た甲斐があった。一の越山荘脇でお昼を食べ、バスに乗って帰路につく。途中温泉で汗を流し、またバスに。バスの中は和気あいあい、退屈することも無く新潟に着いた。
 
 楽しみにしていたコースは、雨でいけなくて大変残念でしたが、色々な先輩と話をすることが出来たことは私にとって大きな収穫となりました。また、3000メートルの高さの山の持つ意味を感じました。道路が整備され、気軽に行けるようになった今も、高い山であることの自覚を忘れてはいけないということを学びました。    (おわり)