会山行紀行文  2009.2.15(日) NO. 7 暖冬の冬山を楽しむ
土地倉山925m・金凍山925m 1892 H/K

≪参加者≫ 18名(男11、女7)      ≪写真提供≫ 1962 Y/I
≪行  程≫
柴倉集落8:20−(林道)−9:23取付点−10:28土地倉山−11:33金凍山12:30−13:23土地倉山分岐−13:47取付点
−(林道)−14:50柴倉集落

この日は春のように暖かい陽射し、天気予報は良い方に傾いてくれて、薄日も差す絶好の登山日和でした。
目指す山は、会越国境の土地倉山(925m)と金凍山(カネコリヤマ 924.7m)です。
昨年もこの山の計画がありましたが、直前に大量の降雪があり、林道歩きには雪崩等の危険も予想されたので急遽大倉山(ダイクラヤマ 950m)にコースを変更した経緯があります。

今年は打って変わって暖冬小雪、冒頭の”春のような”という表現がぴったりの、4月下旬の雪融け頃を思わせる雪質状態でした。
柴倉集落の最初からワカンこそ履きましたが、林道には地肌が出ている箇所もあるくらいです。
勿論、林道の壁の雪は落ち切っており、雪崩の心配は全く無いどころか剥き出しの斜面にはフキノトウさえ見えました。帰りのお土産が楽しみでした。

小一時間ほど林道を歩くといよいよ取付き点です。夏道はありませんのでどこから登っても良いのですが、さすがにベテランリーダー、なだらかな尾根を左に捲くように登っていく良いコース取りです。
屈強な男性達が交代で前に出て歩きましたが、ラッセルというほどではありませんでした。
予定よりも30分も早く土地倉山に到着です。

途中、カモシカが1頭、じっと佇んでこちらを見ておりました。こんなところへ人間が来るのかと不思議そうな顔をしておりました。
目の前には金凍山とこれから歩く稜線が見えました。小さいながらも雪庇が張り出した手強そうな雪道でした。
ここでも屈強な男性達が前に立ち、どんどん引っ張って行ってくれました。

もっともこの日の参加者(男性11名、女性7名)は皆健脚揃いでしたので、本当は男性も女性も区別はあろうはずもありません。むしろ男勝り、男性顔負けの猛女が何人も居たように思います。
一見しとやかでおとなしげに振る舞いつつ、男性をこき使っていた(尻に敷いていた)のが本当かも知れません。でも、果物や手料理を振舞ってくれますので決して文句は言いません。

結構早いペースでしたが、疲れるどころか皆の顔は生き生きとしていました。
雪山を歩くのが嬉しくて嬉しくて仕方ないという気持ちが満面の笑みに溢れておりました。
白い雪と青い空、雪の感触と幾重にも連なる山の景色を堪能しているうちに目的地の金凍山に着きました。
昨年のリベンジ、もう感動の一瞬です。遠くにはぼんやりでしたが会津磐梯山の勇姿も見えました。

乾杯の声も賑やかに、ゆっくりとお昼を食べましたが、本当に春が来たような暖かい日でした。
下りは天気予報からすると、雨も覚悟でしたが、今日のお天道様は最後まで微笑んでくれました。

こうなると、童心に帰って、ワイワイガヤガヤと尻セードに余念がありません。
全く、誰も彼も中高年と言う歳は忘れてしまったかのようでした。
今回も、爽やかな疲れと思い出いっぱいの楽しい山歩きになりました。       (おわり)

元気いっぱい林道を辿ります。この日は1時間で歩けましたが、雪が多ければ2時間はかかるでしょう。
あの人間どもはどこへ行くのだろう?カモシカが不思議そうに見ていました。
金凍山への稜線です。この雪の質感が堪りません。
近づいてみるとこんな感じ、スリルがあります。でも雪が締まっているので大丈夫です。
夢にまで見た金凍山です。昨年のリベンジを今日果たします。 金凍山頂上、暖かい日差しの下で楽しくお昼を食べました。
少し霞んでいましたが、会津磐梯山も見えました。手前は夜鷹山です。
最後は尻セード、アチコチで大歓声が沸きあがっていました。