会山行紀行文 | 2008.9.9-10 | NO.73 | 牛 岳 987m 人形山 1726m |
世界遺産・五箇山の人形山へ | ||
1936 Y/M |
端保リーダーの故郷である富山の牛岳と世界遺産の五箇山にある人形山に、男性8名・女性17名の25名で登りました。
全国的に晴れとお天気には恵まれた分だけ暑くて、一番のご馳走が水だと思うくらいいい汗をいっぱいかいた楽しい山行でした。
9日 牛岳(987m)登山
新潟駅を定刻の6時10分に出発。バスの中でリーダーから「計画ではふるさと歩道を登り、牛岳の頂上からは二本杉、
三段の滝を経て、林道を通って登山口に戻るコースを予定していたが、先だっての集中豪雨で通行止めになったので、ふるさと
歩道をピストンする」旨の説明がありました。
予定より30分遅れの10時半に登山口を出発。杉林を20分ほど登ると、青い屋根の無人の牛嶽ヒュッテに着きました。ここが
5合目で、以後1合目ごとに標識があります。
道は割合緩い傾斜ですが、登るに従って”ふるさと歩道”とは名ばかりの、細くて左側が崖の道が続きます。12時20分に
「牛嶽大明神」の標柱と御影石の祠のある牛岳山頂に到着しました。頂上からは砺波平野の散居村が一望でき、富山市や富山湾は
こちらの方向だとリーダーから教えていただきました。
45分の昼食タイムをとり下山。
せっかく世界遺産の五箇山を訪れたいい機会でもあるので、今日の宿である「赤尾館」への途中にある合掌造りの菅沼集落に
寄ることになりました。
駐車場からエレベーターで地下3階に降り、歩いていくと合掌づくりの住宅と豊かに稲穂の実る、のどかな田舎の風景が目に
飛び込んできます。合掌造りのこの集落は観光用ではなく、現実にここで生活をしているそうで、茅葺の屋根に衛星放送のアン
テナがあったり、布団や洗濯物が干してあったりすると不思議な空間でした。
一昨年の金剛堂山・人形山の山行の時に泊まった国民宿舎・五箇山荘が改装中ということで、今日の宿は赤尾館。宿の真向か
いには、国の重要文化財・岩瀬家があります。
温泉に入浴の後は、ビールで乾杯! 楽しい宴会の夕食タイムでした。
10日 人形山(1,726m)登山
岩崎元郎さん選定の”新日本百名山”である人形山の可愛いい名前の由来は、「登山口の田向に病気の母と2人の娘が住んでいて、
姉妹は山頂の白山権現に母の回復を祈願しようと登ったが、吹雪に遭ってしまった。春がきて残雪期の山肌に手をつないだ姉妹の雪
形があらわれた」という民話によると言う。
7時30分、赤尾館を出発し、登山口に8時25分到着。「人形山まで6キロ」と書かれた標識があります。「3キロ」の標識が
ある中間点くらいまでは急な上りもあまりなく、歩きやすい道が続きます。
視界が開けると、今は鳥居だけが残っている宮屋敷跡にでます。「山頂まで1.5キロ」の標識あり、向かい側に人形山の頂上が見え
ます。あと1時間半だとリーダーから声がかかりました。
ここからは尾根コースになり、上ったり下ったりが続きます。展望はいいのですが、時々背の高い藪の細い道になり足元が
よく見えません。
梯子坂を過ぎ、小さなピークを2つほど越えてやっと頂上に到着です。ちょうど4時間かかりました。危険なところや急な斜面が
ないとはいえ、Cコースにしては大変だったというのが大方の感想のようです。
下りはちょうど3時間かかり、登山口に着いたのが4時過ぎでした。バスの運転手さんが配って下さった熱いタオルが気持
良くてホッと一息つきました。
そこからバスで泊まった赤尾館に向かい、お互いに譲り合って急いで入浴し、汗を流して帰宅となりました。車中では
全員がマイクをにぎり、今回の山行の感想とこれから登りたい山の希望などを話しました。
途中に高速道路のサービスエリアで簡単に夕食をとり、新潟駅に9時40分到着しました。
思っていたよりちょっときつかったけど、本当に楽しい山行でしたね。リーダーや同行してくださった皆さん、大変
お世話になりました。 (おわり)