会山行紀行文 2008.8.30-31 NO.64 富士山・3776m 待望の日本最高所に立つ!
1917 M/S

 「富士山は見る山」と思っていたが、一度は登ってみたいと思い富士山山行に参加しました。
メンバー、男性13名、女性3名で、ゲリラ豪雨が各地で被害を出している中、予定通り新潟を6時10分に
出発。関越道、圏央道、中央自動車道を乗り継ぎ富士山5合目の登山口を目指します。
 途中バスの中でリーダーより高山病に罹りにくい呼吸法を教わり日本一高い山に備えます。
 12時05分、富士山5合目のスバルライン終点に到着しました。
5合目は多くの大型バスと人、人、人で賑わい、とても登山口とは思えない状態です。頂上は厚い雲に
覆われて全く見えません。
 
食事を済ませ12時30分出発、今日の宿8合目の御来光館(3450m)を目指します。
 緩い下り坂を1Kmほど進んでから、いよいよ登りですが7合目まで整備された登山道が続きます。
ここまでは、有料の馬が観光客を乗せて行ったり来たり活躍しています。 馬糞を踏まないように
注意しながら登っていくと7号目位からゴツゴツした溶岩が現れ、高度もどんどん上がっていきます。
リーダーに教わった呼吸法でなるべくどっさり空気を吸えるように深い呼吸を意識しながら登ります。
暫く登って行くと7合目の山小屋が何件も続きます。
 
 ここまで来ると空気もだいぶ薄くなり、メンバーの一人が遅れ始めました。リーダーがその人に付き添って
登る事になりました。
自分達は、大勢の登山客なのでなかなかみんな揃って登ることができません。御来光館まで各自の
ペースで登ることになりました。
 時々小雨が降り、手袋がビッショリ濡れた為、手が冷たくかじかんでしまいました。 暫く登り、ふと下界を
見ると、いつの間にか雲の上に出ていて、雲海の切れ間から山中湖や御殿場の街が見えてきました。
 空気が薄くなったせいか、足が重く感じます。高山病でしょうか?登山道の脇には青ざめた若者たちが
あちこちで横たわっています。
 
 16時40分、8合目の御来光館に到着です。聞いてみると、一番早い人が16時05分、第2陣が16時20分に
着いたそうです。17時30分頃、リーダーも到着しましたが、高山病に罹った人は、7合目の山小屋で泊り、
明日下山するとか。
 夕食のカレーライスを食べ、一枚の布団に3人ひしめき合うように早々と休みます。
夜中の0時頃、トイレに行くため外に出てみると、下の方から延々と光の帯が続いています。街の明かりも
キラキラと輝やいています。満天の星空も期待したのですが曇って何も見えません。
朝4時前になると一人二人と起きはじめ、超早い朝食をとり、外に出て御来光を待ちます。残念ながら雲に
遮られて御来光は望めませんでしたが、眼下に広がる雲海は見事なものでした。
 5時に御来光館を出発。頂上を目指します。低い山では考えられないくらい足が重く感じます。
ジグザグのガレ道をゆっくり登って行くと鳥居が見えてきました。6時10分ようやく富士山頂浅間神社奥宮
到着です。写真を撮ったり、用を足したり、ここで暫く休みます。
 
 6時55分いよいよ剣が峰に向けて出発です。剣が峰手前はかなりの勾配に感じます。7時55分ようやく日本の
最高地点に立つことができました。
 お鉢巡りをした後、8時20分から30分間休憩。行動食を口にしたり、水分を補給しながら頂上からの景色を
堪能しました。
 
 下りは下り専用のジグザグのガレ道を転びそうになりながら、11時30分無事スバルライン駐車場に到着。
入浴と食事の後、マイクロバスに乗り19時30分新潟駅で解散。ご苦労様でした。