会山行紀行文 2008.6.22 NO46 浅草岳・1586m 田子倉から桜曽根へ・県境を越えて
1703 J/K

山行が近づくと天気が心配になり、週間予報から一日一日追いながら当日を迎えました。今日の予報はくもり・雨・・・・・雨を覚悟で山仕度をしました。
6時
10分、参加者35名、バス2台に分乗して新潟駅南口を出発、リーダーから「Kサブリーダー(晴れ男と噂)がいるので天気は大丈夫!」との心強い挨拶があり、心配していた気持ちも幾分は軽くなりました。
  
関越高速から国道252号線を走って福島県に入り、田子倉駅近くの登山口から850分出発しました。
くもり空で周りの山の頂はガスがかかっている、雨に遭いませんように・・・と祈りながら足を進めます。
 
 オオカメの木、ウツギ、ウワミズザクラ、イワガラミなどの花を楽しみながら大久保沢で休憩です。見事に真っ直ぐに伸びたブナの大木に感心、浅草岳の魅力を発見!です。
  
  (浅草岳山頂を望む)             (ガスに阻まれる鬼ヶ面の岩壁)
 出発から
1時間くらいしてウラジロヨウラクの花が目を楽しませてくれますが、左手の鬼ヶ面山の山頂付近はガスがかかり、楽しみにしていた岸壁は見えません。振り返ると、はるか足下に田子倉ダム湖が目に飛び込んできました。
   

  
 残雪の融けた沢音、春セミ、ホウジロ、キビタキの鳴き声を聞きながら急坂を登り続けます。重右エ門岩周辺は滑りやすく、雨が降り出したら大変だろうなぁ・・・と、思いながら慎重に足を進めます。
 
 山頂に近づくにつれてガスは一層濃くなり、楽しみにしていた豪快な眺めは味わえず、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、ヒメサユリ、イワカガミ等の足元の花を楽しみながら進みます。

  
1220分山頂到着。ガスがかかり冷気を感じて、一枚余計に羽織って昼食を摂りました。

   (頂上にて第1班の皆さん・集合写真)


   (頂上にて第2班の皆さん・集合写真)私は第2班でした。
13
15分山頂を後にして、今度は新潟県側の桜曽根コースから下山にかかります。イワカガミの群生を見ながら、木道を進み雪渓を横切ります。桜曽根の下山道は石や木の根がゴロゴロした道、早朝の雨?で濡れていて滑りやすく気を引き締めて歩きます。
  
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35分皇太子御成婚記念の「浅草の鐘」に到着しました。ここからは林道歩きとなります。林道の途中には「山岳救助遭難慰霊碑」があります。2000618日、浅草岳の遭難者救助中に起きた雪崩で、助けに入った人達(警察官や消防隊員、民宿のご主人合計4名)までも呑み込んだ遭難事故であり、自然の怖さを改めて思い返し、遭難された方々の冥福を祈りながら下山しました。
 リーダー、サブリーダーの人徳で雨にも遭わず、登山道もよく整備されているし、今日が只見町主催の山開きであったが大きな混雑も無く、浅草岳を満喫でき充実した一日を過ごす事ができました。
リーダーからは、来年は秋の紅葉の頃に計画したいとの話があり、楽しみにしたいと思います。