登山と水
  水は原則として、自宅から水筒に詰めて持参する。
  知らない沢水などは飲まないこと。
  なお、冷たい水の飲み過ぎは食欲を減退させ、発汗を多くして疲れが早い。
  人の体重の約60%は水で、約12〜13日の周期で新しい水と入れ替わっている。
  従って、毎日約2.5gの水が必要である。そのうち20%は炭水化物や脂肪の
  代謝によって生じる水で賄えるとしても、毎日最低2g程度の水分補給を欠かす
  ことは出来ない。
  大量に汗をかくと体内の塩分も失われる。
  塩分が失われると筋肉の痙攣や熱中症を起こしやすくなる。
  大量に汗をかいた時は、水分と共に塩分も補給しよう。
  その時の塩分濃度は0.2%(水500mlにつき塩1g)が適当とされる。

 ≪登山中必要な水分の計算方法≫

  
登山中に必要な水分量(ml)=自重(体重+ザック)×5×行動時間
 @登山活動開始前に、充分な水分を補給しておく。
 A山行中はのどの渇きがなくても、休憩中は必ず飲むなど計画的に水分を補給することが
  身体の機能を正常に保つために必要である。
  高齢者はのどの渇きを自覚しにくいので、注意が必要。水は少量ずつ、回数を多くして飲む。
 B中高年者にとって血液ドロドロ現象は危険である。水分を採ることで血液の循環も良くなる。
 C水の中にミネラル(塩)やビタミン(レモン汁など)、糖分(ハチミツなど)を入れて飲むと、
  バテ防止や筋肉の“痙攣”に効果がある。
 Dビールなどのアルコールは利尿作用があり、必要な水分量に加えてはならない。
 E飲料用の他に、怪我した個所を洗い流すのに真水は有効なので、余分に持つように心がける。